役割を果たし、一歩ずつ視野を広げる

インタビュー

「自分の今の役割を果たし、視野を広くみることがキャリアステップに」株式会社AnyWhereのCEOが語る

「世界中の誰もが、どこでも豊かに働き生きられる社会へ」というビジョンを掲げ、法人の働き方やワークプレイスコンサルティング・プラットフォーム運営の事業を展開している株式会社AnyWhereの代表取締CEOの斉藤晴久様にリーダーのあり方についてお話をお伺いしました。 

斉藤晴久|株式会社 AnyWhere 代表取締役CEO 

SCSKにてファッション業界向けERP・SCM導入コンサルティングに従事、その間米国留学。

アマゾンジャパンにて、Amazon出品サービス事業の日本市場立ち上げに参画。 

スペースマーケットにて、創業期における事業全般を担当。リノベるにてスマートホームや新規事業を管掌。

約20年にわたり事業開発やIT、プラットフォームビジネスに従事。 

2020年1月株式会社AnyWhere創業。 

 

役割を俯瞰してみることが成長に

--初めてのリーダー経験から苦労したこと、そこから学んだことを教えてください。 

一人でできることには限界があるので、自分自身の役割とメンバーの役割を俯瞰してみることが大切だと学びました。 

当時、リーダーという役割を全うしなければいけないという思いから、いろいろなことをやりすぎてしまったこと、メンバーの役割を決めすぎてしまった経験をしました。 

そのことで仕事を進めづらく、周りのメンバーと軋轢を生んでしまい大変な思いをさせてしまったと思っています。 

 

プレイヤーでもあったため両立にも苦労しました。しかし、自分自身で全部やるのではなく、いかにメンバーに任せられるかということを考えることが必要であると思いました。 

周りには優秀なメンバーが多くいるので、その人たちにどう立ち回ってもらえるかを考えることの大切さを学んだ経験です。  

株式会社AnyWhere 斉藤さんのお写真

 

--当時メンバーのモチベーションを高めるために行っていたことはありますか? 

私たちのやっている仕事を可視化することを行っていました。 

当時アマゾンジャパンで、出店事業者へ向けた出店の立ち上げを行うチームのリーダーを務めていました。 

ECサイトに出店した企業のページを壁に貼り出すことで自分たちの仕事を可視化し、チームのモチベーションにしていました。 

また、サービスを始めたばかりだったので、私たちが行っている仕事を周りの人にもしっかりとみてもらった方が良いと思ったのもこのような施策につながりました。 

 自発性を引き出すコミュニケーション

--メンバーの自発性を引き出すために、コミュニケーションを通して意識していることはありますか? 

何事にも相手の考えている意見を聞くようにしています。「あなただったらどうしますか?」などと、相手が考えていることを聞くことで私が全て決めないようにしています。相手と議論をしたうえで意思決定を行っています。 

Amazonに勤めていた時のリーダーシップの理念に、自分自身の考えをもってお互いに納得のいくまで話し合った結果にコミットするという考え方があります。 

もしも意見が合わない場合にはその経験から、自分自身の考えの背景をしっかりと伝えて納得のいくまで話し合うことを心がけています。 

株式会社AnyWhere斉藤さんのお写真

リーダーが成長するためには 

--リーダーに求められる心構えで必要なことはどのようなことだと思いますか? 

私は役割に関わらずメンバー全員がリーダーであると考えていることを前提に、必要なことは2つあると考えています。 

1つ目は、オーナーシップです。自分自身が取り組んでいることをしっかりと捉え、主体的に行動できる人であってほしいと思っています。 

メンバーには多くの経験を積んでもらい、自分自身のやりたいことをやってもらいたいと思っているので、メンバーとのコミュニケーションは大切にしています。 

 

2つ目は、チームワーカーであることです。仕事はチームで行うものです。チームに対してどのような貢献ができるかというのは考えてもらっています。 

自分自身の役割に関わらず、どう機能すればよいのかという視野を広く持って考えることが必要だと思います。 

 

弊社は少数精鋭で動いているため、このような考えは必要であり、自分自身がリーダーだと思って仕事をしてもらうことでリーダーやメンバーの成長につながると思います。 

 

株式会社AnyWhere斉藤さんのお写真

--斉藤さんはこれまで様々なキャリアを経験し、活躍してきたと思います。リーダーの成長、キャリアアップに必要なことはどのようなことだと考えますか?  

今の自分自身ができる限界値をしっかりと把握したうえで、求められているところで何ができるかを考えるべきです。 

社会に必要なことをベースに行動しようと考えても、社員である以上はその会社での役割やポジションでできる事に限界があります。 

そのため、どれくらい周りを巻き込めるかなどを踏まえて自分自身のできる限界値または少し上くらいを常に意識することが大切です。また、そこにダイナミズムや面白さを感じると思います。 

このようなことを積み重ねていくことで自分自身のできることが増えストレッチ目標を追っていき、好きなこと、できることがわかってきて、可能性が広がってきます。 

 

そういった好きなことやできることが増えると興味関心が加わり、熱量が高まることで視野も広がり、同じ関心や熱量を持った人たちと出会えます。 

そういった経緯で今の事業計画に興味を持った人と繋がることができ、会社を立ち上げました。 

自分自身の成長は、何をしたいか、何ができるかを発信し続けることが重要です。 

 

視野を広く持つこと

--最後に若手リーダーに向けてアドバイスをお願いします。 

自分自身の役割とチームメンバーの役割を俯瞰してみることが大切です。 

周りを頼ることでその人たちにどのようなことをやってもらえるかを考えることができたら、いい意味で自分自身が楽になり、チームとしてしっかりと機能するということをこれまでのリーダー経験から学びました。 

自分自身の役割や自分に求められているポジションで何ができるか、周りと何ができるかを考える方が役割に対しての貢献値は高いと思います。そのために、今の自分とチームで何ができるかを発信し続けることが大切です。 

自分自身ができること、メンバーができること、チームでできること、会社でできることというように視野を広げていくことができます。 

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