リーダーシップにもいろいろなスタイルが存在しているとご存じですか?
本記事では、簡単な診断テストを通じて自分のリーダーシップスタイルについて知ることができます。さらにそれぞれのスタイルの長所、短所、気を付けるべきポイントをアドバイスとして解説します。
1. リーダーシップ診断テスト
さっそく診断テストを受けてみましょう!
(所要時間:約1分)
どうだったでしょうか。次の章で解説を読んでみましょう。
2. 各リーダーシップの特徴
本章では、
・コーチ型リーダーシップ
・ビジョン型リーダーシップ
・民主型リーダーシップ
・奉仕型リーダーシップ
・専制型リーダーシップ
・強制型リーダーシップ
・取引型リーダーシップ
・官僚型リーダーシップ
これら8種類それぞれのリーダーシップスタイルの特徴について解説します。
コーチ型リーダーシップ
コーチ型のリーダーはチームメンバーそれぞれの強みや弱みなどの特性を理解しコーチングによって能力の向上やモチベーションに対しサポートすることで組織を成功に導くスタイルです。
■長所
指示出しではなくフィードバックを重視します。明確な目標や役割を設定し、前向きでモチベーションの高い環境を作るのが得意です。
■短所
個々のメンバーの行動特性や性格特性を理解するには時間とエネルギーが必要であり、メンバーやプロジェクトの規模によっては時間を取りすぎ、リーダーの負担が大きくなります。
また、個々のメンバーのサポートを重視するあまり、チームの目標が後回しになる可能性があります。
■アドバイス
限られた時間やエネルギーの中でメンバーと向き合う時間と業務の優先順位を明確にし、さらにそれらをメンバーと共有すると良いでしょう。
メンバーに対する理解が100%できなくても、優先順位を共有することでメンバーから協力を得ることができます。
ビジョン型リーダーシップ
チームとしての「ありたい姿」をビジョンとして設定し、それに向かってメンバーを巻き込み進めていくスタイルです。
■長所
組織内に強い協力関係を築くのが得意です。共通のビジョンに向かってメンバー全員がチーム一丸となります。大胆なビジョンを設定することで大きな変革も可能になります。
■短所
ビジョン型リーダーはつい組織戦略や計画といった上流部分に目が行ってしまい、チームを進めるうえで現場が抱える課題や突発的なアクシデントを見落とすことがあります。
■アドバイス
ビジョンの追求だけでなく、メンバーの声を定期的に聞く機会を設けましょう。
1on1や定例会で定期的にメンバーからフィードバックをもらうことで、現場の課題を早期に発見でき、ビジョン達成までのスピードも上がります。
民主型リーダーシップ
常にメンバーの同意のもと意思決定を行うスタイルです。合意形成までのフィードバックを重要視します。
■長所
職場環境における心理的安全性を高めようとします。また、メンバー全員を納得させられる柔軟さや合理性が求められます。また、全員が納得して意思決定を行っているためメンバーのモチベーションが向上します。
■短所
全員の合意形成に時間がかかることがあります。また、全員の意見を平等に反映することは難しく、「声の大きい人」がチームの意見を左右する危険性があります。
■アドバイス
チームメンバーの意見も参考にしつつも、時間的制約を鑑みてチーム「全員」にこだわりすぎないようにしましょう。
また、話し合いの際にお互いの発言の機会を平等に保つため、「全員が発言を終えるまで、次の発言はできない 」といったルールを決めて議論を始めるのも有効な方法です。
奉仕型リーダーシップ
奉仕型のリーダーはメンバーの満足度が成果につながると信じ、メンバーのことを第一優先に考えサポートするスタイルです。
■長所
メンバーのモチベーションが向上し、各メンバーの能力や創造性・生産性を最大限にできます。
■短所
各メンバーのニーズを最優先させるため、組織の目標達成が難しくなる可能性があります。
■アドバイス
リーダーとして意思決定をする際はメンバー個人のニーズを重視するだけでなく、毅然とした態度でチームを引っ張る必要がある場面も出てきます。
この場合、他のリーダーシップスタイルと併用することが必要です。
専制型リーダーシップ
チームにおける人間関係よりもアウトプットを重視するスタイルです。明確に役割分担を行い、成果と効率にこだわります。
■長所
具体的なルールや目標を設定しメンバーに対し監督・指導することができます。
メンバーが迷うことなく次のアクションに移ることができ、チームの生産効率が高まります。
■短所
すでに構造化されたルールに従うことが重要視されると柔軟性が低くなります。
また、チームメンバーの意見が反映されづらく、不満がたまる可能性があります。
■アドバイス
ミスが許されない業務や決まったガイドラインがある仕事にはこのスタイルは有効ですが、創造性が必要となる仕事には向いていません。
メンバーの自由な発想が求められるチームには、他のスタイルを検討する必要があります。
強制型リーダーシップ
メンバーに強制的に指示を下すリーダーシップスタイルです。専制型リーダシップよりもさらにリーダーの意思決定の厳格さが大きく、部下の自発性は求められていません。
■長所
生産効率が高くなります。リーダーの想定通りにスピーディーかつ正確に業務を進めることができます。
■短所
リーダーの想定以上の成果が出ない場合や、メンバーの主体性が低下し、仕事にやりがいを見いだせなくなる傾向があります。
最悪の場合には組織が崩壊する可能性があります。
■アドバイス
短期的な効率が必要な緊急時には使用する価値がありますが、長期的な人間関係構築にはマイナスの影響が大きいです。
このスタイルを取る場合、メンバーに対し強制力を働かせる必要性を十分に説明をすることが望ましいです。
取引型リーダーシップ
取引型リーダーシップは、秩序や目標計画を重視し、やるべきことを直接メンバーに指示することで成果を求めるスタイルです。特徴として、目標達成の報酬としてインセンティブを設定します。
■長所
役割分担・目標設定が明確であり、成果にこだわるためチームの目標に着実に導くことができます。
■短所
リーダーが短期的な目標の達成に集中してしまい、メンバーに対し細かい指示出しが多くなりがちです。
また、メンバーはトップダウンで指示を出すリーダーに逆らうことができず、窮屈な職場環境になる傾向があります。
■アドバイス
メンバーに対するマイクロマネジメントをせずに目標を達成するには、他のリーダーシップスタイルの併用とメンバーの主体性を高める必要があります。
主体性を高める方法は、こちらの記事をご覧ください。
官僚型リーダーシップ
官僚型のリーダーは、上下関係と決められた職務の遂行を重要視します。また、規則を重視する点が専制型に似ています。メンバーの自主性よりも正確性を重視する点のが専制型との違いです。
■長所
メンバーの役割分担が明確であるため、効率的です。
また、チームの目標達成のためには私情と業務を切り分けて考えることができます。
■短所
いわゆる「お堅い」スタイルであるため、チームの柔軟性やメンバーの創造性は軽視されます。
■アドバイス
厳格な規則があったり、ミスが許されなかったりするチームでは有効です。
ただし、意思決定に時間がかかることが多かったり合理性の低い業務が発生する可能性が高いため、定期的に業務フローを見直す必要があります。
3. まとめ
診断テストの結果は当てはまっていましたか?
ぜひいろいろなリーダーシップスタイルを試していくなかで、自分の得意なリーダーシップのスタイルを見つけてみてください。
それぞれのリーダーシップのスタイルを理解し、チームの目的や特性ごとに柔軟にスタイルを使い分けていくことができると、よりチームワークが高まり目標を達成するスピードや質を高めることができるでしょう。
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