現代に必要とされるサーバントリーダーシップとは?求められる特性や特徴など徹底解説します!

役割

現代に必要とされるサーバントリーダーシップとは?求められる特性や特徴など徹底解説します!

変化に富んだ混沌とした現代社会。

その中を生き抜いていくために注目されているのがサーバントリーダーシップです。

サーバントリーダーシップは日本ではここ数年で注目されるようになりましたが、アメリカや欧米諸国では1970年代から言及されていました。

 

今回はこのサーバントリーダーシップについてその定義から求められる特性、導入のメリットや注意点に至るまで徹底的に解説します。

こちらを読んでサーバントリーダーシップについて深く理解し、現代社会を生き抜くことができる組織を作りましょう。

 

1. サーパントリーダーシップとは?

まずはサーバントリーダーシップの定義について解説します。

サーバントリーダーシップとは

「リーダーはまず相手に奉仕をして、その後に相手を導くものである」という考えのもとに生まれたリーダーシップ論のこと

です。

多様なリーダーシップスタイルがある中で、支援型リーダーシップ奉仕型リーダーシップと言われているものに含まれます。

 

サーバント[servant]とは奉仕者、使用人、召使いという意味で、そこから転じて部下や従業員のために奉仕的精神をもってして、働きやすい環境作りをするリーダーを指す言葉となりました。

ただ奉仕をする・従属するといったことではなく、部下と積極的に関わり、能力を肯定しながら可能性を引き出すのがサーバントリーダーシップです。

強い統率力や圧力ではなく、信頼関係をベースにした関係性を築くこともサーバントリーダーシップの特徴の1つです。

 

ちなみに、リーダーシップスタイルは先程紹介した支援型や奉仕型以外にも様々なものがあります。

以下のリンクから自身のリーダーシップスタイルを簡単に診断できますので、ぜひこの機会に診断をしてみましょう。

あなたはどのリーダーシップ?診断テストでわかる8種のリーダーシップスタイルとは

 

2. サーバントリーダーシップ誕生の背景とよくある誤解

そんなサーバントリーダーシップですが、どんな経緯でその概念が生まれたのでしょうか。その誕生の背景を解説しつつ、よくある誤解についても紹介しましょう。

 

誕生の背景

サーバントリーダーシップという言葉は1970年のアメリカにて、教育コンサルタントであるロバート・K・グリーンリーフによって誕生しました。

この時代のアメリカはベトナム戦争の激化、ニクソン大統領の辞任などで国家レベルでリーダーに対する不信感がありました。

また、第二次世界大戦以降栄華を極めていたアメリカ経済もかげりを見せており、従来の方法論では立ち行かなくなってきている危機感も感じていました。

そんな中、ロバートは「権力や物欲への執着からではなく、人々が望む素晴らしい目標や社会を実現するために立ち上がるリーダー」の必要性を強く思うようになります。

そして66歳のときに自身のエッセイ『サーバントリーダーシップ』の中でサーバントリーダーシップについて言及。

「真のリーダーはフォロワーに信頼されており、まず人々に奉仕することが先決である」

といった言説を残しています。

 

この考え方は、リーダーへの不信感がつのっていた1970年代のアメリカ情勢ともマッチして、瞬く間に注目をされるようになりました。以来、アメリカ社会のみならず世界的に注目されるようなリーダーシップ論として広まっていったのです。

かの有名な経営学者ピーター・ドラッカーはロバートについて「私が出会った中でもっとも賢い人」と評しています。

ロバートは明晰な頭脳と鋭い着眼点により、今日でも通じるリーダーシップ論を1970年に打ち出していたのです。

 

よくある誤解

そんなサーバントリーダーシップですが

「優しいだけ」

「部下の言いなり」

といった間違った捉え方をされていることも日本国内では多いようです。

こういった認識は本質的ではなく間違っています。

ロバートが言及したように「人々が望む素晴らしい目標や社会を実現するために立ち上がるリーダー」がサーバントリーダーなのです。

 

その命題のために、メンバーの話を聞き、目標を示して、環境を作り、全員が最大の力を発揮できる環境を作ることがサーバントリーダーシップの本質です。

ただ優しいだけで、メンバーの欠点に目をつぶり、成長には無関心。そんなリーダーでなく、メンバーのことを第一優先に考えて成長を促しながらも奉仕的精神・支援的観点で組織を整えていけるのがサーバントリーダーなのです。

にこやかに話し合う上司と部下の画像

 

3. サーバントリーダーシップ 10の特性

サーバントリーダーシップの生みの親であるロバート氏は、サーバントリーダーが持つ特性について明確に定義しています。

以下の10の特性は日本サーバント・リーダーシップ協会においても紹介・解説されています。

より良いサーバントリーダーになるために以下の特性を1つずつチェックしましょう。

 

傾聴

傾聴とは、人の話を聞くこと。

部下の話はもちろんのこと、組織全体のこと、組織を取り巻く社会のことにも耳を傾けることが大切です。

また、周囲のことだけでなく自分自身の声を聞けるかどうかもとても重要です。

つまり、傾聴とは耳だけでなく、心を使って部下や社会、自分自身の声を聞き、リーダーとしてどんな行動をとることができるかを考える力とも言い換えられます。そのために、受け身になって話を聞くだけでなく、自ら積極的にコミュニケーションをとって質問を投げかけることもとても大切です。

 

共感

サーバントリーダーは相手の立場になって物事を考えられる人です。

部下の気持ちに寄り添い、理解・共感をして声をかけてあげることが必要です。

組織で働くメンバーにとっては、

リーダーに受け入れてもらえる

味方でいてもらえる

という安心感がとても大切なのです。

メンバー一人ひとりが実力を発揮して業務に打ち込むためにはそういった精神状態が必須であると言えます。

共感的理解を高めて安心感を与えられるよう意識しましょう。

 

癒し

周りの人を癒す力もサーバントリーダーには必要です。

仕事をおこなっていれば誰しも、精神的・肉体的につらい時はあります。

そんな部下の状態にいち早く気づいて癒しを与えてあげるのもサーバントリーダーの仕事です。

周りを気遣い、安心感を与え、前向きな気持ちにする。

そういったことを意識して声かけをしたり、休暇を与えたりと、メンバーの心身の健康のために積極的な行動をしましょう。

フィードバックしている写真

 

気づき

気づきとは、本質を見る力、物事をフラットな目で見る力、客観力とも言い換えられます。

リーダーは常に全体を見て、状況を総合的に判断して適切な方向に組織を導いて行かなければなりません。

メンバーの変化や組織・環境の変化に敏感に気づき、状況判断を的確にして、迅速に問題解決をする力が必要だと言えます。

常に観察と分析を行い、あらゆることに気づきましょう。

 

説得

リーダーは時として組織の意見をまとめて最終判断を下さなければなりません。

その際に、自己の権威や権限を振りかざす形で意思決定をするのではなく、メンバーを説得して前進できるのがサーバントリーダーです。

説得とは、相手と話し合いコンセンサス(共通認識)をとることです。

これまで紹介した傾聴や共感を意識しながら、部下と対等な立場でコミュニケーションをとり、問題を解決していくことが大切です。

また、意思決定の際には自分の意見だけではなく部下の意見も聞き入れることも意識しましょう。

 

概念化

概念化とは、目にみえることを目に見えない概念に言語化していく能力です。

これは、組織のビジョンや目標を打ち出す時などに活躍し、リーダーにとって必須のスキルと言えます。

コンセプトが明確になると、メンバーも迷わずに業務を行うことができ、組織に一体感が生まれます。

サーバントリーダーだけでなく、あらゆるリーダーにとって大切な力になります。

 

先見力

過去の経験や教訓から学び、未来・将来の予測を立てる力です。

未来のことを的確に予測でき、正しい判断ができると、トラブルを回避できるだけでなく大きなビジネスチャンスを掴むことにも繋がります。

リーダーは組織のメンバーの未来を担っているといっても過言ではありません。

メンバーを守るため、組織がより発展していくために先見力を意識するようにしましょう。

 

執事役

サーバントリーダーシップは執事のような立ち振る舞いが特性の1つにあるとされています。

自分の利益ではなく周りの人のニーズを満たせる、相手の利益に喜びを感じる人間性。

また、時には自己犠牲的な精神で周囲をサポートし、信頼される人間性。

そんな優秀な執事のような人が優秀なサーバントリーダーだとされています。

ただ、こちらも勘違いしてはならないのが、奉仕的精神が強すぎて、言いなりになったり発言力が弱くなったりするのは執事的とは言えません。

あくまでサポートをするリーダーとして振る舞いましょう。

 

人々の成長に関わる

メンバー一人ひとりの特性を理解して、成長を支援できることも大切な特性の1つです。

メンバーの個性や能力に合わせて適切な課題を与えて、個人の価値や可能性を引き出してくれるのが良いリーダーです。

違う言い方をすれば、リーダーは部下や組織のメンバーの成長にも責任があるということです。

常に周囲に関心を持ち、組織が大きくなるためにも個人の成長に積極的に関わっていきましょう。

ゴールに向かう人

 

コミュニティ作り

サーバントリーダーは愛情と癒しを感じさせるコミュニティ作りも意識すべきです。

あらゆるメンバーが働きやすく、成長できる質の高いコミュニティを作るように意識しましょう。

そのためにはこれまで紹介した9つの特性全てを総動員する必要があります。

組織を引っ張っていくリーダー的な側面と、環境を整えていくサーバント的な側面の両方を兼ね備えることが大切です。

 

4. サーバントリーダーシップ導入のメリット

サーバントリーダーシップに関する基礎知識が理解できたところで、それを組織に導入することのメリットについて解説します。

サーバントリーダーシップを導入することで組織にどのような効果が生まれるのでしょうか。

 

モチベーションが上がる

サーバントリーダーシップが有効に機能すればメンバーのモチベーションが高まります。

組織の環境が良くなり、人間関係も良好になると、自分が必要とされているという感覚を得られるようになり積極的に行動をするメンバーが増えます。

チームへの貢献意識や周囲の人々への奉仕精神が伝播していくからです。

自発的な行動により業績に影響が出るとさらにモチベーションが高まるという好循環も生まれます。

モチベーションを向上しちえる写真

 

コミュニケーションが活発になる

メンバーのモチベーションが高く、信頼関係が築けている組織はコミュニケーションが活発に行われます。

組織全体が活性化し、受け身な人間が少なくなるからです。

コミュニケーションが円滑になると、リーダーだけでなく、組織のメンバー全員が意見を言える環境が生まれます。

そのような環境は業務がしやすくなるだけでなく、新しいアイデアや意見を交換でき、イノベーションが生まれやすい土壌を作れます。

健全な関係は健全なコミュニケーションから生まれます。コミュニケーションの活発化は大きなメリットと言えます。

 

メンバーが能動的になる

モチベーションが高まり、コミュニケーションが活発になると、メンバーが能動的になります。

能動的な社員が増えると、リーダーの指示を待つ時間がないので意思決定のスピードが上がります。

それにより業務も効率化でき、結果的に業績も上がります。

 

ただ、メンバーが能動的に動くためには組織のビジョンや目標を明確に指し示すことが大切です。

先程紹介した10の特性を意識しつつ、メンバーが生き生きと業務を行えるようにするのがサーバントリーダーの役割と言えます。

 

5. サーバントリーダーシップ導入のデメリット

メリットがあればデメリットもあります。

導入することのデメリットや注意点について解説しましょう。

 

方向性の共有に時間がかかる

サーバントリーダーシップは対話をベースにして、メンバーの同意をとりながら組織の意思決定をしていきます。

そうすることのメリットは大いにあるのですが、この方法は時間的なコストがかかります。

従来型のトップダウン方式の方が、方向性の統一、意思決定のスピードが早いことは否定できません。

 

ただこれはサーバントリーダーシップ導入の初期に起こりうることです。

メリットで紹介したように、組織が活性化して好循環が回り始めれば、意思決定は格段に早くなることでしょう。

痛みなくして成長なし。

将来の成長の為にもこういったデメリットを受け入れることも選択肢の1つなのかもしれません。

 

脱落するメンバーが出てくる

サーバントリーダーシップ導入によってメンバーが能動的になることはメリットの章で説明しました。

ただ、こういった能動性は経験が浅い人や自ら考えて動く力が無い人にとっては難しいと言えます。

サーバントリーダーシップによる組織の運営はメンバーの自主性を前提にしています。

そういった自主性を育てるのもリーダーの役割の1つと言えばそれまでですが、いずれにしても自主性を重視した風土に馴染めないメンバーは出てくるでしょう。

そういったメンバーはが孤立したり脱落したりしてしまう可能性は考慮しないといけません。

悩める方々

 

6. サーバントリーダーシップが現代注目される理由

サーバントリーダーシップは現在、日本国内でも注目を集めているリーダーシップ論です。

IT技術の発達や社会のグローバル化に伴って、あらゆる事柄の変化や変容が激しいVUCA時代へと突入しました。

また、従来の組織形態では立ち行かなくなってきており、終身雇用や年功序列といった制度も崩壊の兆しを見せています。

 

そんな時代において組織に必要とされることは、時代を乗りこなす柔軟性個人の能力を尊重した風土作りです。

サーバントリーダーシップの考え方はこれらを実現するために適している、と評価されるようになったのです。

従来のトップダウン方式では非効率かつ個人の能力に制限がかかるので、変化に富んだ混沌とした時代である現代にマッチしません。

主体性をもった社員・メンバーが動くことによって、多角的な視点から問題を解決することができ、VUCA時代を乗りこなしていけるということです。

誇りを持って働く人の画像

 

7. 理想のサーバントリーダーシップになるために意識すべきこと

ここまでの内容でサーバントリーダーシップについて理解ができたと思います。

ではサーバントリーダーシップを導入し、メリットを実現していく理想的なリーダーになるためにはどんなことが必要なのか・何を意識すべきなのかをお伝えしましょう。

 

良心に従う

理想的なサーバントリーダーは自身の良心に従い行動します。

たとえリーダーとして未熟だとしても、自分の良心に従い、メンバーのため・組織のため・社会のために動けることはとても大きなことです。

私利私欲を満たすため、ライバルや競合他社を蹴落とすためではなく、自分の周囲にプラスになるような行動を考え、実行していきましょう。

 

信頼関係を意識する

サーバントリーダーとして大切なことは信頼されることです。

奉仕精神、従属意識だけでは信頼されるリーダーにはなれません。

常にメンバーとコミュニケーションをとり、成長を促しながらも陰で支える。

そんなリーダーが理想的であり、信頼を得ることができます。

誰よりもその組織のこと、メンバー一人ひとりのことを考え続けている人間になりましょう。

ラフなコミュニケーションを交わす社員

 

カリスマ性や権威ではない

リーダーといえば、抜群のカリスマ性や権威性をもってしてメンバーをまとめている印象があるかと思います。

しかし、サーバントリーダーはそういったことは重視する必要がありません。

あくまで誠意と具体的な行動、そして円滑なコミュニケーションと周りへの気配りが大切です。

 

今一度、ロバート氏が定義した10の特性を確認してみてください。カリスマ性や権威性は言及されていないことが分かるかと思います。

これまでの固定化されたリーダー像を脱却して新しい時代を生きるリーダーになるよう意識しましょう。

 

リーダーとしての役割を常に考える

完璧な人間がいないのと同じように、完璧なリーダーなんて存在しません。

あらゆるリーダーが未完成であり、それゆえ常に向上心を持って組織と向き合っています。

自分に能力が無いことを考えるのではなく、常にリーダーとして何ができるかを考えましょう。

組織に対して・メンバーに対して意識を傾けるほどサーバントリーダーとしての資質が強化されることでしょう。

またそういった姿勢のリーダーはきっとメンバーからも愛されることでしょう。

リーダーが常に組織のことを考え、実行することで、メンバーとも相互に支え合うことができる関係性を構築することができるのです。

旗を掲げる人

 

8. サーバントリーダーシップ研修・教育・書籍

では最後にサーバントリーダーシップを高めるための具体的な方法をお伝えしましょう。

企業の導入事例から受講可能な研修制度、関連書籍などを紹介します。

 

導入事例

サーバントリーダーシップの導入は多くの企業で導入されています。

その内の数社を紹介しましょう。

 

資生堂

資生堂の池田守男は社長在籍時にサーバントリーダーシップを強く意識した経営を行い、低迷していた業績を回復させました。

池田氏はピラミッドの頂点に顧客を位置付け、その顧客と直接接触のあるビューティーコンサルタントや営業職と積極的にコミュニケーションをとりました。

そしてそういった職種の人たちの会議にも積極的に参加し、現場の生きた声を拾うようにしました。

そうすることで顧客のニーズに応えた商品開発やサービスの提案ができるようになり、大きな成果に繋がったとされています。

 

サイバーエージェント

Abemaで有名なサイバーエージェントでもサーバントリーダーシップを導入しています。

優秀な人材や従業員の活性化に主眼をおき、新規事業の創出に対し会社ぐるみでサポートをしています。

「スタートアップJJJ」という独自の制度を設け、子会社や新規事業を創出しやすくし、撤退のルールなども明確にしています。

従業員の自由さや活発さを重視して、その環境作りを徹底しているのはサーバントリーダーシップの大きな側面と言えます。

事実、こうした事業展開によりサイバーエージェントは100社以上の子会社を抱えており、日々成長を続けています。

 

スターバックス

世界的なカフェ経営をしているスターバックスですが、創業から一貫してサーバントリーダーシップの重要性を提唱してきました。

創業者のハワード・シュルツは「人がすべて。人に尽くす人間こそ最も有能なリーダーである」という考えのもと、経営を進めてきました。

この思想は世界中の支社、店舗にも浸透しており、ストア毎に奉仕型リーダー育成セミナーを行ったり、定期的にリーダーシップ会議を行ったりと意識統一と質の向上に努めています。

日本のスターバックスでも、従業員が皆生き生きとした様子で仕事をしている姿をよく目にするかと思います。

ハワード氏の素晴らしい思想と実行力の賜物だと言えるでしょう。

ビル群

 

研修

サーバントリーダーシップについて実践的に学べる場所も存在します。

 

日本サーバント・リーダーシップ協会

サーバントリーダーシップを日本に広めていく活動を積極的に行っているNPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会は定期的に勉強会を行っております。

初心者向けの入門講座やサーバントリーダーシップに関する書籍を読み議論する読書会、各業界で活躍するリーダーの話を聞く実践リーダー研究会など毎月多くの学びの場を提供しています。

独学では手が届かない実践的なスキルが身につくのでとてもおすすめです。

 

JMAマネジメントスクール

日本能率協会が主催している「JMAマネジメントスクール」では不定期では不定期ではありますが、サーバントリーダーシップの研修を行っています。

また、JMAマネジメントスクールは幅広い職種、ステータスに寄り添った研修制度を随時提供しているので、多角的な目線からリーダーシップ論を学ぶことができます。

それだけでなく、シンポジウムや大会なども主催して切磋琢磨しながらも職能を高められます。

新しいスキルを身につけたい人、現状からもっとステップアップしたい人にとって適した場なので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

 

書籍

サーバントリーダーシップについて学べる本は数多くあります。

以下に代表的かつ導入として適している書籍を3冊紹介しますので、興味のある方はぜひ手にとってみてください。

 

[サーバントリーダーシップ] ロバート・K・グリーンリーフ

サーバントリーダーシップの原典とも言える本書はサーバントリーダーシップを学ぶうえでは必読の書と言えるでしょう。

様々な論文や講演内容を紹介しながらも、理想のリーダー像について解説している本書は600ページを超えた大作です。

内容的にもやや抽象度が高く、本を読み慣れていない人にとってはややとっつき辛いかもしれません。サーバントリーダーシップを学ぶためには基礎となる本ですが、導入としてはややハードルが高いので、最初に読む本は以下の本をおすすめします。

 

[サーバント・リーダーシップ実践講座] 真田茂人

先程紹介した日本サーバント・リーダーシップ協会の理事長である真田茂人氏の書籍です。

サーバントリーダーシップが必要とされる背景や他のリーダーシップとの違い、企業における事例など、具体的かつ体系的に紹介しています。

こちらの書籍は日本人によって書かれている点も含め、とても読みやすく入門書としてぴったりです。

サーバントリーダーシップについて学びたい人はまずこの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

[リーダーシップからフォロワーシップへ] 中竹竜二

カリスマ・清宮克幸氏の後任として早大ラグビー部監督となった著者。

そのプレッシャーと戦いつつも、大学選手権2連覇を果たした組織づくりの秘密を明かした名著です。

従来型のカリスマ的なリーダー像とは違う中竹流のフォロワーシップの考え方が凝縮されています。

組織作りを考えていくうえで大きなパラダイムシフトになり得る書籍なので、是非ともお読みください。

 

9. まとめ

サーバントリーダーシップは単なるトレンドではなく、これからの時代を生き抜くために必須の条件と言えるでしょう。

こちらで学んだことを参考にしつつ、組織作りにいかしていきましょう。

そして、こちらの記事だけでなく、リーダーとしては常に新しいものや自分を成長させてくれるものに目を向け続けていくことが大切です。

紹介した研修制度や書籍なども積極的に受容するようにしましょう。

これからもリーダー・管理職の皆様にとって有益な情報を随時発信していきますので是非ともチェックしてください。

 

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