みなさんはリーダーと聞くとどのような人を思い浮かべますか?
メンバー全員を引っ張る統率力がある人でしょうか?それとも一番仕事ができる人?またはメンバーから慕われている人でしょうか?
リーダーを経験した事はないかもしれませんが、誰もが人生で多かれ少なかれリーダーシップを発揮した経験はあると思います。
しかし「リーダーはどうあるべきか」を問われたことはほとんどないでしょう。
この記事では、リーダーシップの定義とリーダーに求められるスキル、良いリーダーの条件などの理解を通じて、より良いリーダーになるためのヒントをご紹介します。
1. リーダーとは?
職場における話をすると、いつか次のステップに挑戦したいと考えている場合、リーダーシップの重要性を理解することが不可欠です。
まずリーダーとは何か、その定義から見ていきましょう。
リーダーの定義
リーダーとは、グループやチームに方向性を示し、メンバーを鼓舞する役割を担う人のことを指します。
つまり、組織のビジョンや目標に向かってメンバーを引っ張り、成功に導く存在です。 リーダーには様々なスタイルやアプローチがありますが、共通して持つ特徴としては、信頼性、影響力、コミュニケーション能力が挙げられます。
リーダーとマネージャーの違い
リーダーとマネージャーの違いは、役割の焦点とアプローチにあります。リーダーはビジョンや方向性の提供、メンバーのモチベーションの向上に注力し、チームを鼓舞します。
一方、マネージャーはタスクやプロセスの管理に重点を置き、効率性や遂行能力を向上させる役割を果たします。
リーダーは、ビジョンや目標に向かってチームを導き、影響力を行使する役割を担います。彼らはメンバーを鼓舞し、共有のビジョンを明確に伝え、チーム全体の方向性を示します。
リーダーの行動の一つの例として、プロジェクトが難航している場合、リーダーはチームメンバーを励まし、新たな解決策を提案します。彼らはチームのモチベーションを高め、共同作業によってプロジェクトを成功に導きます。
一方、マネージャーは主にタスクやプロジェクトの管理に焦点を当てます。彼らは計画の策定やリソースの割り当て、進捗の管理などを担当します。マネージャーは組織内の効率性や遂行能力を高めるために重要な役割を果たします。
同じくプロジェクトが難航しているケースを考えるとき、マネージャーの場合はプロジェクトの進行状況を監視し、必要なリソースをメンバーに適切に割り当てます。彼らはタスクの優先順位を決定し、チームメンバーが目標に向かって効果的に働けるようにサポートします。
2. リーダーとしての役割
では、具体的にリーダーはどのような役割と行動を求められているのでしょうか。リーダーとしての役割は多岐にわたります。これらの役割を適切に果たすことで、リーダーはチームの成功に大きく貢献できます。
まずは、本章でリーダーの役割について理解を深めてみましょう。
自分が先頭に立って行動する
リーダーは、自身が先頭に立って行動することが求められます。自らの行動や努力を通じて、他のメンバーに模範を示します。
プロジェクトの締め切りが近づいている場合、リーダーは自ら率先してタスクに取り組み、他のメンバーにも積極的に関与する姿勢を示します。
目標を定め、チームを導く
リーダーは、明確な目標を定め、チームをその目標に向かって導く役割を果たします。ビジョンを明確に伝え、メンバーが共感しやすいように説明することが求められています。
目標を設定する例として、新しいプロジェクトの立ち上げ時には、リーダーはチームメンバーと協力して目標を設定し、それぞれの役割や責任を明確にします。
チームメンバーの力を引き出す
リーダーは、チームメンバーの力を引き出すために努力すべきでしょう。
メンバーの強みやスキルを理解し、それぞれの能力を最大限に生かす方法を見つけることが必要です
リーダーの役割として、プロジェクトでメンバーそれぞれが得意なスキルを持っている場合、リーダーはそれを活用し、そのメンバーを適切な役割に配置することで、チーム全体の成果を最大化することが求められています
周囲を鼓舞して士気を高める
周囲のメンバーを鼓舞し、士気を高める役割を果たしてこそリーダーです。
肯定的なフィードバックや励ましを通じて、メンバーのモチベーションを向上させます。
例えば、チームが困難な局面に直面している場合、リーダーはチームメンバーに対して成功への信頼と励ましの言葉を送り、メンバーを奮起させます。また、失敗や挫折があった場合でも、リーダーは励ましやサポートを通じてメンバーの意欲を喚起し、チーム全体の士気を維持します。
メンバーとコミュニケーションを重視する
リーダーはメンバーとのコミュニケーションを重視し、相互理解を促進する役割を果たします。メンバーの意見や考えを尊重し、チーム全体での円滑な意思決定や問題解決をサポートします。
具体的には、リーダーは定期的なチームミーティングや個別のコミュニケーションを通じて、メンバーの声を聴き、情報の共有や意見の交換を行うことが多いでしょう。
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3. リーダーに必要なスキルとは?
役割に対する理解も重要ですが、リーダーになるには、自分自身に何が足りていて、どこを伸ばすべきか理解し改善するために行動し続けることが欠かせません。
本章では、リーダーに必要なスキルを確認し、自分を振り返ってみましょう。
コミュニケーションスキル
リーダーにとって、優れたコミュニケーションスキルは不可欠です。彼らは効果的なコミュニケーションを通じて、ビジョンや目標を明確に伝え、メンバーとの信頼関係を築きます。
「なんとなく」で伝えるのではなく、特にプレゼンテーションやミーティングにおいては、リーダーは明確かつ具体的なメッセージを伝え、メンバーの理解を深めるために質問やフィードバックを活用することが重要です。
洞察力
洞察力は、リーダーにとって重要なスキルです。状況や人々のニーズを的確に把握し、適切な戦略やアプローチを立案します。個人の思い込みを捨てて、客観的に状況を分析し、いくつかの解決策の仮説を持つように心がけてみましょう。
普段から状況について俯瞰的に把握しておくことで、チーム内での問題が発生した場合、リーダーは素早く状況を分析し、根本的な原因を見つけ出すことで解決策を導く事ができます。
統率力
統率力は、リーダーがチームを統一し、目標に向かって進めるために必要なスキルです。
メンバーが進むべき方向性を示し、メンバーを率いて共同作業を促進します。
プロジェクトの進行中に困難が生じた場合、リーダーはチームメンバーを鼓舞し、団結を図りながら目標に向けて進めるリーダーシップを発揮します。
決断力
決定権を持つリーダーには迅速かつ的確な決断力が求められます。情報を収集し分析し、的確な判断を迅速に下すことが必要です。
決断力が求められる例として、予算や期限に関する重要な意思決定を迫られる場面があります。このような場合は特にリーダーは冷静な判断を下し、最善の選択肢を選ぶスキルが求められます。リーダーが決断に時間がかかったり、あいまいな決断を下したりすると、メンバーが混乱しチームの生産性が低下する恐れがあります。
行動力
メンバーを統率するには、行動力が必要です。言葉だけでなく、自ら率先して行動し、他のメンバーに模範を示すことがリーダーの仕事です。
例えば、プロジェクトの遅れが生じた場合、リーダーは即座に対策を講じ、チーム全体を動かすために積極的にプロジェクトを軌道に戻すための行動に移ることが望ましいでしょう。
業務遂行能力
リーダーには業務遂行能力が求められます。タスクやプロジェクトを公平で適切に管理することで、目標の達成に向けて効率的に取り組みます。
リーダーはリーダー自身に課された業務を遂行するだけでなく、チーム全体のタスクの優先順位を設定し、リソースを適切に配分することで、チームの業務遂行を効果的にサポートします。
責任能力
責任能力はリーダーにとって重要なスキルです。自身の行動や意思決定だけでなく、チーム全体に責任を持ち、結果に対して積極的に取り組みます。
リーダーはプロジェクトが成功した場合に自分の功績とするのではなく、失敗があった場合にも責任を取り、改善策を見つける姿勢を持ち続ける必要があります
育成能力
リーダーは、自分自身の能力を上げるだけでは十分ではありません。メンバーを適切に育成する能力が求められます。メンバーの成長と発展を支援し、チーム全体の生産性のため各個人の能力やポテンシャルを引き出すことが重要です。
実践しやすい例としては、リーダーはメンバーとの個別の面談やフィードバックセッションがあります。これらを通じて、メンバーの強みを認識し、適切なトレーニングや成長の機会を提供します。
学習能力
メンバーのお手本であるリーダーは学び続ける姿勢、つまり学習能力が重要です。常に新しい知識やスキルを習得し、変化する環境に対応するために自己成長を追求することが望ましいでしょう。
例えば、新しい技術やトレンドが現れた場合、リーダーが主導権を握り、必要な学習や調査を行い、チームに最新の情報を提供するとメンバーにも良い刺激を与えることができます。
4. リーダーとして避けるべき行動
自己中心的な行動
自己中心的な行動をとり、個人の利益を優先する人は好いリーダーとは言えないでしょう。
このような人は、メンバーやチームのニーズを無視し、自己満足的な行動に走る傾向にあります。最悪の場合、プロジェクトの成功よりも自身の評価や栄光を追求する態度を見せる場合があります。
コミュニケーション不足
コミュニケーションが不足すると、メンバーとの連携が乏しくなります。
この結果、情報を適切に共有せず、メンバーの意見やフィードバックを無視する傾向があります。
メンバーとのコミュニケーションが足りないと、プロジェクトの進行状況や重要な情報をメンバーが責められたくないと思うことで隠蔽し、さらにリーダーとメンバー間との信頼関係を悪化させる場合があります。
批判的な態度
批判的な態度を常にとっている場合、メンバーと建設的な議論ができず、メンバーのモチベーションを低下させてしまう恐れがあります。
このような人は否定的なフィードバックを与えることが多く、メンバーの自信や意欲を削ぐ結果となります。
ミスや失敗を必要以上に厳しく叱責し、メンバーを挫折させる態度を示す必要は全くありません。
責任回避
責任を逃れたり、メンバーに指導やサポートを提供しなかったりする人は、リーダーとしてメンバーから信頼されることは難しいでしょう。
問題や困難が発生した際に責任を他者に押し付け、リーダーシップの責務を果たさない傾向があります。
このような人はプロジェクトの失敗についてはメンバーのせいにし、自身の責任を追わない場合があります。
5. リーダーシップのスタイルを知ろう
リーダーにはいろいろなタイプが存在します。例として、以下の8つが挙げられます。
- コーチ型リーダーシップ
- ビジョン型リーダーシップ
- 民主型リーダーシップ
- 奉仕型リーダーシップ
- 専制型リーダーシップ
- 強制型リーダーシップ
- 取引型リーダーシップ
- 官僚型リーダーシップ
上記8つの詳しい解説、そして自身のリーダーシップは何なのかを診断できるテストを用意した記事も当メディアで準備しております。
ぜひこちらもご拝読ください。
診断テストを受け、自分自身に合うリーダーシップをみつけより良いリーダーシップを発揮できるようそれぞれの長所や短所について理解を深めてみましょう。
6. まとめ
いかがでしたか。
リーダーと一言で言っても、リーダーに求められる役割やスキルは数多く存在します。リーダーについて理解を深め、より良いリーダーを目指していきましょう。
最後に本記事の内容を以下にまとめました。
リーダーとは、グループやチームに方向性を示し、メンバーを鼓舞しチームを先導する役割を担う人のことを意味します。
リーダーとしての役割は、主に以下の5つです。
- 自分が先頭に立って行動する
- 目標を定め、チームを導く
- チームメンバーの力を引き出す
- 周囲を鼓舞して士気を高める
- メンバーとコミュニケーションを重視する
また、以下のような性質に当てはまっている場合、良いリーダーとは言えないでしょう。気を付けましょう。
- 自己中心的な行動
- コミュニケーション不足
- 批判的な態度
- 責任回避
役割やスキルなど、リーダーに求められるものは多くありますが、自分の性格や特性などとも照らし合わせて、ぜひ少しずつ自分なりにリーダーシップを磨いていきましょう。