最近巷でよく耳にする言葉「インテグリティ」
現代のビジネスシーンにおいてよく取り上げられている言葉ですが、その意味や効果を理解していますでしょうか?
「インテグリティ」を意識することは、企業を存続させ、より良い成果をあげていくために必須の条件になっております。
今回こちらの記事では「インテグリティ」の概要について詳しく説明するとともに、インテグリティが注目されるようになった社会的背景や、企業における活用方法・その効果なども解説します。こちらを読んでインテグリティについて深く理解し、組織の活性化・改善を行いましょう。
1. インテグリティとは?
インテグリティとは
「誠実さ」「高潔さ」「真摯さ」といった概念を指す言葉
です。
元々はラテン語の[Integer]から由来しており、こちらは直訳すると「全体の」「完全な」「健全な」といった意味合いです。
ビジネスシーンにおいては、法令の遵守・社会的責任の遂行といった倫理的な行動に対して、誠意を持って取り組む姿勢や信条を表す言葉として使われています。
欧米のビジネ界隈では、組織のリーダーやマネージャーに必要な資質として認識されている言葉であると同時に、個人だけでなく企業全体が自覚的に向き合うべき概念だとされています。
ただ、はっきりと定義することが難しい言葉であり、インテグリティが高いのかどうかの基準が明確にあるわけではありません。
それぞれの企業・個人の倫理観や正義感、あらゆるものへの価値観が反映された言葉であり、常に研究と刷新が求められる概念です。
2. インテグリティが重視されている背景
そんなインテグリティですが現代社会を生き抜く社会人や企業にとって、とても重要なものだとされています。
なぜインテグリティという概念が重視されるようになったのか、その背景について2つの観点から解説したいと思います。
倫理的諸問題の噴出
一昔前までは、過度な成果主義による労働環境の悪化や、それに伴う閉鎖的な職場環境による組織腐敗などが横行し、倫理的な諸問題や不祥事が頻発していました。企業が大きくなればなるほど、その企業が社会に与える影響や、諸問題が企業に与える損害は大きくなります。
そんな中で、あらゆる企業がコンプライアンスの遵守や社会的責任の重要性を意識するようになりました。
そういった背景から、インテグリティを意識した職場作り、人材の育成が重要視されるようになったのです。
インターネット・SNSの急速な発展により、情報の拡散速度と拡散範囲は飛躍的に向上しました。もし企業に少しでも倫理的な問題が発生すれば、すぐさま拡散され、イメージの低下や顧客の信頼の喪失に繋がりかねません。
現代を生き抜く企業にとって、インテグリティを意識して経営をすることは必須条件となったのです。
働き方改革による問題の顕在化
インテグリティが広まった背景として、働き方改革も影響しているとされています。
働き方改革とは、
現状の労働環境を変革して、あらゆる人が働きやすい社会を作ろう
という試みですが、その過渡期の最中に多くの問題が浮き彫りになりました。
例えば、正規雇用と非正規雇用の待遇の格差、長時間労働と賃金のギャップ、ハラスメント体質の強い職場環境等々、今まで表に出ていなかったことが明るみに出て、問題視されるようになりました。
こうして問題が可視化されたことはとても良いことですが、このような諸問題に対して自覚的でなかったことや隠蔽をしていたことは大きな社会問題とされました。
そんな中でインテグリティを意識した組織作りを強化する動きが出てきたのです。
こういった諸問題を解決するためには、経営者のみならず、中間管理職や一般従業員も含めて企業が一丸となってインテグリティを意識する必要があります。
そういった企業が増えていくことで、本当の意味での働き方改革が進むと言えるでしょう。
3. 著名人とインテグリティ
インテグリティはこれまでの歴史上でも、多くの著名人によってその重要性が言及されています。
その一部分を紹介します。
定義の難しいインテグリティですが、著名人の視点に触れ、その意義や細かい要素について深掘りしていきましょう。
ウォーレン・バフェットとインテグリティ
世界的な投資家のウォーレン・バフェットですが、彼もインテグリティの重要性について言及しています。
バフェットは、スティーブ・シーボルトの著作『一流の人に学ぶ自分の磨き方』から引用して、
「人を雇う際に重要な資質として「高潔さ」「知性」「活力」があるが、「高潔さ」に欠ける人を雇うと、他の2つの資質が組織に大損害をもたらす」
と語っています。
バフェットにとってインテグリティとは「高潔さ」を表す言葉であり、その高潔さの欠乏が組織を腐敗させると言及しているのです。
また、注目すべきポイントは、この言葉は経営者のみを指した言葉ではなく、一般従業員を含めた全ての社員を対象にしているという点です。
組織を健全に維持していくためには全ての社員の高潔さが重要であることを端的に表しています。
あらゆる企業の先行きを予測し、その実績も世界一であるウォーレン・バフェットの言葉なので、説得力があり納得させられます。
ピーター・ドラッカーとインテグリティ
『マネジメント』という世界的ベストセラーの著者でもあるピーター・ドラッカーも、自身の著書『現代の経営』の中でインテグリティについてこのように触れています。
「「真摯さ」に欠けるものは、いかに知識があり才気があり仕事ができようとも、組織を腐敗させる」
「部下たちが決して許さないのは「真摯さの欠如」である」
ドラッカーは真摯さの欠如は部下からの信頼を失うだけでなく、組織を腐敗させるとも語っています。
つまり、リーダーやマネージャーにとって最も大切な資質は「真摯さ」=インテグリティであると明言しているのです。
ただ「ドラッカーはインテグリティを定義するのは難しい」とも言っており、インテグリティが欠如している人の特徴を列挙して逆説的にインテグリティを定義しました。
ドラッカーの語ったインテグリティが欠如している人は以下の特徴を持っています。
- 人の強みではなく、弱みに焦点を合わせる者
- 冷笑家
- 何が正しいかより、誰が正しいかに関心を持つ者
- 人格よりも頭脳を重視する者
- 有能な部下を恐れる者
- 自らの仕事に高い基準を定めない者
これらの特徴とは正反対にある人間がインテグリティのある人間だとドラッカーは定義します。
自分自身にもこういった傾向がないか、改めて振り返ってみましょう。
ヘンリー・クラウドとインテグリティ
『境界線(バウンダリーズ)』で知られるヘンリー・クラウドも自身の著作『リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの資質』にてインテグリティについて言及しています。
クラウドはドラッカーとは正反対に、インテグリティを備えた人間の資質を定義しました。
その資質は以下の6つです。
- 信頼を確立する
- 現実と向き合う
- 成果を上げる
- 逆境を受け止め問題を解決する
- 成長・発展する
- 自己を超え人生の意味を見つける
インテグリティのある人間はこういった資質があるとクラウドは定義しています。
これらの資質は優れたリーダー・マネージャーの資質と同義と言えるでしょう。
これらの著名人の言及はそれぞれの著作に詳しく記載されておりますので、是非ともチェックしてみて下さい。
リーダー・マネージャーとして多くの学びがあるだけでなく、人間的にも成長できる良著ばかりです。
4. インテグリティとコンプライアンスとの違いは?
インテグリティとよく混同されがちな言葉として「コンプライアンス」があります。
この2つの言葉は似て非なるものなので、改めて違いをしっかりと理解しましょう。
コンプライアンスは直訳すると「法令遵守」。ビジネスシーンにおいては、法令だけでなく社会規範や社会倫理を守ることが大切である、という姿勢を指す言葉です。
しかしそれらの姿勢は、基本的には組織や社会が求めるニーズに応える形で発生します。
つまり、コンプライアンスが持つ性質は他律的なものであり、「悪いことはしないようにする」「不祥事を起こさないようにする」といった消極的な側面が強いです。
一方、インテグリティは個人の倫理観や価値観といったものから発生する自律的なものであり、「良いことをしたい」「どうしたら社会貢献できるか」といった積極的な側面があります。
この点が大きな違いと言えるでしょう。
また、インテグリティは社会規範を守るための包括的な考え方・姿勢をさすので、インテグリティがあるからこそコンプライアンスを守ることができる、と言うこともできます。
インテグリティはコンプライアンスを守るための基礎となる素養なのです。
5. データインテグリティとは?
インテグリティに関わる言葉として「データインテグリティ」という言葉があります。
データインテグリティとは、
データの内容が信頼できる状態であることを保証する姿勢のことであり、データ社会の現代では特に重要な概念
になっております。
例えば、ある実験を行った際に、企業にとって都合の良いデータだけ残して、都合の悪いデータは削除・隠蔽することは絶対にあってはなりません。
このようなデータ改善や偽装を防止しようとする姿勢がデータインテグリティの本質です。
このデータインテグリティという言葉も、現代のビジネスシーンでは頻出する言葉なので覚えておきましょう。
6. インテグリティマネジメントとは?
インテグリティの定義やコンプライアンスとの違い、データインテグリティについては十分理解できたかと思います。
では、そのインテグリティを経営や組織運営に活かしていくインテグリティマネジメントについて解説しましょう。
インテグリティマネジメントとは、
人やルールに対する誠実さをもってして組織運営を行っていく姿勢のこと
です。
また、法律やルールを守るだけでなく、積極的に社会的な責任を果たしていこうとする努力し実践することもインテグリティマネジメントの考え方です。
インテグリティマネジメントを実行していくためには、その組織内においてもインテグリティに対する高い意識を持つことは当然ながら、効果的な社内ルールを作ることも大切です。
コミュニケーションにおける正直さ、公平な処遇、公平な評価、コンプライアンスの遵守などを可能な限り具体的に明文化して、ルール設定をすることが大切です。
インテグリティマネジメントを意識することで、組織にもたらされる諸問題を未然に防げるだけでなく、社員同士の信頼感の構築にも寄与することができます。
そういった効果については次章で詳しく説明しましょう。
7. インテグリティが企業に与える影響とは?
では、インテグリティマネジメントをはじめとした、インテグリティの強化・推進によって組織が得られるメリットを解説します。
インテグリティが与える影響はプラスなものばかりであることは想像しやすいとは思いますが、よりそのイメージを具体的にすることで行動力も高まるかと思います。
主体的な人材が育成できる
インテグリティとは、先程も説明したように、社会に対していかにして貢献できるかを考える積極的な姿勢です。
企業内においては「何が社会にとって有用なのか」「社会の問題はどういったものでそれをどう解決したいのか」といった発想が個々の従業員に生まれやすくなります。
そういった人材が育つと、組織が活性化されるだけでなく、企業全体の力も底上げされていくことでしょう。
また、主体的な人材は業務に対して主体性を発揮するだけでなく、コンプライアンス違反や法令違反に対しても積極的に声をあげられます。
インテグリティを高めることで諸問題を未然に防げる理由はこういった点にあります。
企業のイメージアップ
インテグリティマネジメントを推進することで、コンプライアンスを遵守できる人材が育ち、クリーンで信頼感のある企業にすることができます。
現代社会においては、SNSの発達などにより、企業の信用に対する重要度は大きくなっております。
インテグリティマネジメントの意識と企業理念とを結びつけ、人や社会を大切にする企業であることが顧客に伝われば、きっとイメージも向上するでしょう。
戦略的に考えると、インテグリティは企業のブランディングとして利用することもできますが、それが形骸化してイメージだけ先行するような打ち出し方は絶対に控えましょう。
イメージだけでなく、中身の伴った健全な経営が必要です。
健全な組織を構築できる
インテグリティを意識することで、個人だけでなく組織全体にも良い影響が生まれます。
集団においては、リーダーやマネージャーのインテグリティが部下の模範になります。その上司の姿勢を見て部下が育つので、良い背中を見せれば組織全体が健全な状態になります。
そういった関係性は誠意のある人間関係に溢れ、お互いの信頼感も強くなるので、あらゆる人達が働きやすい環境を作ることができます。
そのためには、まずは管理職にあたる人間が高い意識を持ってインテグリティを示していくことが重要です。
生産性の向上
そのように個人の意識が高く、健全性が保たれた組織は、当然のことながら生産性が向上します。
- 働きやすい
- 過ごしやすい
- 意見を言いやすい
- アイデアが出しやすい
インテグリティマネジメントを進めることで、そういった職場環境を作り出すことができます。
職場における悩みの8割以上が人間関係の悩みであると言われています。
個々人の人間性の向上は、あらゆる諸問題を解決する入り口になるのです。
以上のようにインテグリティが基礎になっている企業は社員が健全に積極性をもって働けるだけでなく、生産性も上がり、社会的にも認められるようになるのです。
8. インテグリティを高めるための企業の施策とは?
さて、では企業としてインテグリティを高めるためにはどういった施策をすれば良いのでしょうか。
そちらも詳しくお伝えしましょう。
社内研修をする
企業全体でインテグリティを高めていくためには、社内研修が効果的です。
インテグリティの重要性を社内に共有することで、目指すべき方向性がはっきりとするので社員もスキルアップするための行動が起こしやすくなります。
また、コンプライアンス講習やマナー講習を行うことで、インテグリティとの関連性も示唆できるので、これらもおすすめです。
研修は一般社員を対象にしたものはもちろんですが、リーダーやマネージャーなど管理職向けの研修も行うべきです。
先程説明したように、上司のインテグリティは部下に影響します。
管理職の人間が模範となるような振る舞いができるようにしっかりと育成しましょう。
いずれにしろ、企業全体のインテグリティを高めていくためには、経営層や一部の社員だけが意識をするのではなく、社をあげて、全体で推し進めていく必要があります。
評価制度にインテグリティを導入する
人事評価の中に、インテグリティを基準にしたものを導入することも効果的です。
インテグリティの高い人間が評価される、という土壌を作ることで社内全体でインテグリティの重要性を共有できます。
ただし、主観的で偏った評価ではく、社員が納得するような公正な人事評価をすることは絶対に忘れてはなりません。
評価の指標を明確にすること、できる限り評価の項目を言語化することが必須と言えるでしょう。
また、社員の新規採用においてもインテグリティを意識して行うのもおすすめです。
学歴や経歴、資格の有無だけでなく、その人個人の人格や価値観に着目して、インテグリティのある人材を採用するように心がけましょう。
ステータス別のインテグリティの意識
最後に、企業内のステータス別のインテグリティの意識すべきポイントをお伝えします。
インテグリティを高める研修や人事評価への導入を進めていくうえで、助けになる考え方・指標になるかと思います。
経営者のインテグリティ
経営者は企業の顔として、組織全体の道徳的指針になり、模範的な姿勢を見せていく必要があります。
また、企業内への働きかけだけでなく、社会への貢献も常に意識して実行し続ける必要があります。
不祥事が起きた場合は、自分が責任を負い、矢面に立つ覚悟も必要です。
管理職のインテグリティ
部下を抱える立場として、経営者と同じように模範的な姿勢であるべきです。
真摯に仕事に向き合うことは当然のこと、公平で透明性の高いコミュニケーションや的確な指示、信頼感のある態度が必要です。
管理職のインテグリティは、従業員のモチベーションや業務の生産性と直結するので、特に高い意識が必要です。
人事のインテグリティ
先程も説明したように、インテグリティを意識した公平・公正な人事を意識しましょう。
個人的な感情を加味した差別的な人事を排除して、従業員が納得するような評価基準を作ることが大切です。
また、個人情報の管理や機密性の保持も人事にとってとても大切なことです。
インテグリティの欠如は情報の漏洩に繋がりかねないので強く意識しましょう。
一般社員のインテグリティ
一般社員は基本的にチームでの業務が中心になるかと思います。
なので、インテグリティを意識するうえで大切になるのは、チームワークや協調性といった仲間と協力する精神でしょう。
協力的で誠実な人間性、真摯に仕事に取り組む意識が日常から重要になってきます。
また、モラルや倫理に従い、問題があれば率直に報告する正義感も必要です。
問題が発生しても人事評価や上司からの叱責を恐れて、報告義務を怠るパターンが稀にあります。
常に高い基準のインテグリティを保ち続けるためにも、誠実に問題と向き合いましょう。
9. インテグリティを持つリーダーの特徴とは?
最後にインテグリティを持つリーダーの特徴をお伝えします。
どういった人間がインテグリティがあるのかを認識していると、日々の生活から自分を高めることができますし、伸ばすべきスキルも見えてきます。
以下に紹介する特徴を意識して、インテグリティを持ったリーダーになりましょう。
正義感が強い
正義感が強く、正しいことは正しい、正しくないことは正しくないとはっきりと言える人はインテグリティの高いリーダーです。
正しくないことをしてはいけない、と分かっていながら些細なことから過ちを犯してしまうのが人間です。
しかし、良きリーダーはそこを自制して、どんな不正も起こさない潔癖な人間でないといけません。
法律や規則の違反だけでなく、倫理的な善悪に関してもしっかりとした価値観を持って意見を表明していく勇気が必要です。
利他的な考えができる
インテグリティのあるリーダーは自分の利益ばかりを考えません。
部下のため、企業のため、社会のために積極的な行動を起こせる利他的な精神を持っています。
そういった精神は自己犠牲的な発想から来るのではなく「社会貢献をしたい」「今より良い環境にしたい」といった個人の根源的な欲求から生まれます。
利益を生むことももちろん大切ですが、利益追求ばかりに目がいっていないか立ち返って見ましょう。
そして自分だけでなく周りの人のために自分の能力を使いましょう。
常にチャレンジングである
インテグリティとは、自ら社会貢献していこうとする積極的な姿勢も含まれる、と先程説明しました。
組織の先頭を走るリーダーは常にチャレンジングかつ積極的に、社会に対して働きかける行動を起こすべきです。
行動を起こし続ける人、挑戦し続ける人は自ずと部下からの信頼も得られるはずです。
- 「あの人があそこまでやってるんだから」
- 「リーダーみたいに自分も挑戦し続けよう」
そう思わせるような人間になり、組織を引っ張っていきましょう。
公平意識を持っている
好き嫌いや個人の偏った価値観でなく「何が正しいか・何が誠実か」といった観点から物事を判断できるのが良きリーダーです。
それはつまりは、物事の本質を捉えて判断をしている、と言い換えることができるかと思います。
本質を捉え、公平意識を持っていると人事や評価に関する不満も抑えられますし、周りからの信頼感も増します。
社員にとっても、公平に見てもらえているという意識があると、業務に対するモチベーションも高まります。
ブレない価値観をしっかりともち、あらゆることを公平に判断しましょう。
コンプライアンスへの意識が高い
現代社会において、コンプライアンスを遵守する姿勢はとても重要であることは説明したかと思います。
コンプライアンスを守ろうとする意識は誠実さの現れであり、リーダーの資質としては必須のことです。
そういったリーダーは部下から信頼されるだけでなく、企業全体としても重宝される存在です。
しかし「悪いことをしない」「不祥事を起こさない」といった受動的な姿勢で向き合うのではなく、誠意や真摯さといった価値観を持ってしてコンプライアンスを遵守していく能動的姿勢が大切です。
倫理的な行動が取れる
これまでの特徴を包括したような内容ですが、倫理的な行動が取れるということがインテグリティのあるリーダーの大きな特徴です。
誠実であり、利益追求だけでなく相手を尊重する行動ができること。
能力重視ではなく、道徳的・倫理的観念から物事を捉えられる人が理想的なリーダーです。倫理観は日常の自分の行動や言葉を注意深く観察することで修正することができます。
また、理想とする上司やモデルとなる人の良いところを真似するのもおすすめです。
正しい倫理観を軸にして裏表のない行動を取れるようなリーダーを目指しましょう。
10. まとめ
インテグリティとは、現代社会を生き抜くためのキーワードです。
また、社会人としてだけではなく、いち人間として大切にしたい姿勢です。
企業の利益も、健全な日常も誠実さや真摯さから生まれるものです。
むしろ、そういった姿勢があるからこそ利益が生まれ、健全な日常が送れます。
常日頃からインテグリティを意識して、健全な経営と充実した日常を送りましょう。
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