組織の成功モデルとは何か?グッドサイクルを育てる4つのステップ

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組織の成功循環モデルとは何か?グッドサイクルを育てる4つのステップ

2022年12月13日

成果や結果を追い求めて、それだけを重視していませんか?それは逆効果です。成果や結果を追い求めるのであれば、まずは心理的安全性を高め関係性を高め合うことが大切です。

今回はそんな時に理解しておくべき「組織の成功循環モデル」について解説いたします。 

1. 組織の成功循環モデルとは 

「組織の成功循環モデル」とは、組織成果を上げ続けるために必要な要素とプロセスを明らかにしたものです。

マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した理論で心理的安全性を確保し従業員が不安なく業務に取り組める環境を用意することが業績アップにつながるのです。 

そもそも組織に心理的安全性が必要なのか?という疑問を持った方はぜひこちら記事をご一読ください。 

 

また弊社では、そういった心理的安全性の高めるためのアクション資料をご用意しております。
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協力している画像

 

4つの質

「組織の成功循環モデル」では、組織を4つの要素で捉えます。 

関係の質

相互理解や信頼関係があり、オープンなコミュニケーションを取ることができる

②思考の質

理解が浸透しており、アイデアがたくさん出る

③行動の質 

積極的に効果的な行動をとり、新しいことを取り入れることができる

④結果の質 

目標を達成する、高い成果・業績を得る

これらの要素は、その質が循環し作用しあっています。 

 

その循環は、

バッドサイクルグッドサイクル

の2種類に分類できます。

 

バッドサイクル

 

悪循環の図

 

バッドサイクルは、

関係・思考・行動・結果の質がマイナスに作用しあって循環している状態を示します。 

結果を追い求め、目先の業績を上げようとすることからサイクルが周り始まります。

無理にでも成果を出そうとするため、押しつけや命令、対立などが生じ、「関係の質」が下がります。

「関係の質」が低下すると、「思考の質」と「行動の質」も低下します。

メンバーは受け身になり、自発的・積極的に行動しなくなるため、成果が上がりません。

「結果の質」が低下することで、さらに人間関係が悪化し、悪循環に陥ってしまいます。

一時的に業績が上がる可能性はあるとしても、継続的な発展は見込めません。 

グッドサイクル

 

良い循環の図

 

一方、グッドサイクル

関係・思考・行動・結果の質がプラスに作用しあって循環している状態を示します。 

組織の「関係の質」を高めようとすることからサイクルが周り始まります。

メンバーの相互理解や相互尊重を深め、快適なコミュニケーションができるようになると、「思考の質」「行動の質」が向上します。

自発的に考え行動するメンバーが増えることで、業績が上がり「結果の質」が高まります。

それによって「関係の質」が向上するというように、好循環が続いていきます。 

 

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2. グッドサイクル実現までのステップ

<背景> 

目先の結果ではなく、グッドサイクルの起点である関係の質、さらに思考の質と行動の質を向上させることが重要です。 

関係の質向上方法 

「関係の質」の向上なしには、グッドサイクルの循環が始まらないどころか、メンバーが仕事に対して投げやりになり、思考を放棄してしまい、「思考の質」が低下します。 

さらに、自分から組織に対して考えなくなることにより組織に対する自主性や主体性が低下し、「行動の質」も低下します。 

結果、行動から生まれる「結果の質」も低下してしまう恐れがあります。 

そこでここでは、グッドサイクルに欠かせない「関係の質」を向上させるコミュニケーション方法についてご紹介します。 

心理的安全性 

まず、職場や組織にかかわらず、人間関係を構築するには十分なコミュニケーションが必要です。そこで、メンバーがチーム内で発言しても周囲から拒否されたり罰せられることがなく、自然な自分をさらけ出せる場であると確信することで、思いついたアイデアや考えを率直に発言できる環境つくりが重要です。この環境状態を「心理的安全性」と言います。 

 

チーム内での心理的安全性を高める気軽な方法として、まずは挨拶を積極的にしたり、気軽に世間話をしてみたりと、気軽なコミュニケーションを増やし、お互いのかかわりを自然に増やすことから始めてみるといいでしょう。 

 

チームの文化として気軽にコミュニケーションができるようになったら、関わりがある人に感謝の気持ちを伝えてみたり、相手の仕事の状況について聞いてみたりすることで、チーム内のつながりを強くしてみましょう。 

 

このように繰り返しチームの心理的安全性を高めることで、チームとしても個人としても課題解決のスピードが上がったり、モチベーションが上がることによって「関係の質」を上げることができます。 

 

心理的安全性を高めるワークや心理的安全性の必要性やメリットについてもっと知りたいと感じた方は、是非こちらの記事もご参照ください。 

相互理解 

チーム内の心理的安全性を高めるためにも、チーム内でメンバー同士がどのような考え方をしているのか、どのような状況にいるのかと言った理解を深めることが大切です。 

仕事の役割や立場を超えて、一人ひとりの人間として相互理解が深まることによって信頼を深めることができ、チームとしての結束力も強くなります。 

相互理解を深める具体的な方法について興味がある方はぜひこちらもご確認ください。 

 

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思考の質向上方法

目標共有 

「関係の質」を向上させるには、ただ良好な関係構築や相互理解だけでは不十分です。 

 

チームにおける「理想の関係」には、チームに求められていることを共有することが必要不可欠です。メンバー一人一人が組織やチームが目指す目標やビジョンを理解・共有し、その組織の最終ゴールに向かって貢献しようと思考し行動する事が求められています。 

  

そのためには、メンバー全員が納得して追求できる目標の設定・共有が欠かせません。 

目標の立て方・共有の仕方を詳しく知りたい方はぜひこちらの記事をご参考ください。 

チームで共通の目標を理解し共有することで、そこから新たな気づきが生まれたり、メンバー一人ひとりの主体性が向上したりします。 

目標共有で生まれた新たな気づきや課題を共有する仕組みを設定するのも良いでしょう。 

具体的には、1on1や定期的なミーティングを意識的に設けることで、目標達成に向けた行動へのモチベーションが高まります。 

 

また弊社では、そういった「メンバーの目標への理解・共感度」を高め、一人ひとりの生産性を高めるためのアクション資料をご用意しております。
具体的に、目標の共有に使えるテンプレートやメンバーがどういった点に共感をしているのかを記入できるテンプレートなどの資料を示しております。

よければ以下URLからダウンロードしてご使用ください。

https://forms.metateam.co.jp/sharing-missions

 

行動の質向上方法

主体性 

最終的に結果につなげるためには、共有した目標や価値観に向けて全員が動く意識、つまり主体性が必要です。 

特に VUCAの時代を生きるうえで、チームないしは会社にとって必要なスキルなどを理解し、自らで取捨選択をし、取得していくことが大切になってきています。 

 

こちらの記事では、主体性を高める方法を3つご紹介しています。是非ご覧ください。 

 

気を付けるべきポイントとして、主体性が発揮される条件として以下の4つがあります。 

①目標共有:チームメンバー全員がチームの目的や目標を理解できていること。

②役割分担:その上で自分が遂行すべき業務や役割を理解できていること。

③相互理解:チームを構成するメンバー同士それぞれの考え方や特性を理解し合えていること。

④心理的安全性:失敗やミスに対してチームが責めるのではなく受け入れていると感じていること。

 

今までのステップで①目標共有③相互理解③心理的安全性は達成できました。 

②の役割分担について次の項で説明します。 

役割分担 

チームメンバー一人ひとりの主体性を高めるために必要な役割分担は、他の項目である、目標共有・相互理解・心理的安全性が前提に行われる必要があります。 

 

それぞれが役割分担に必要な理由は、以下にあります。 

目標共有:業務や役割はチームで共有している目標を達成するために決めるため 

相互理解:メンバーそれぞれの強みや弱みを活かせる、または相互補完できるように分担するため 

心理的安全性:安心してコミュニケーションが取れる環境でこそ一人一人の能力が発揮されるため。 

 

適切な役割・業務分担が行われていない場合、 

 ・優秀な人間の業務量過多  

・フリーライダーが現れる  

・定時で帰れる人・残業する人に分かれる  

・責任の所在が分かりづらい  

・ストレスで離職率が増える  

可能性があります。 

 

具体的な改善策として、タスクの整理・共有、業務分担表の作成、マイクロマネジメントの防止があります。詳細に興味がある方はぜひこちらもご覧ください。 

3. まとめ 

ラフなコミュニケーションを交わす社員

この記事では、ダニエル・キム教授が提唱した「組織の成功循環モデル」の考え方について解説しました。 

結果だけを求めて行動してしまうと、人間関係が悪化し、業績が落ちてしまうというケースが多いです。 

遠回りしているように感じるかもしれませんが、心理的安全性の高い環境づくりや目標共有、メンバーの主体性や相互理解に基づいた役割分担を心掛けることで、自ずと「結果の質」も向上します。 

「関係の質」、「思考の質」、「行動の質」のそれぞれを向上させ、成長し続けられる組織を目指しましょう。
 

 

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