相互補完関係を構築するチームビルディング|弱みを補完し強いチームへ

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相互補完関係を構築するチームビルディング|弱みを補完し強いチームへ

2022年12月27日

強いチームはメンバーの強みを活かしたチームだと思っていませんか? 

もちろんメンバーの強みを活かすことは素晴らしいですが、実はチームワークで重要なのは、相互補完関係があるか、つまり「いかにお互いの弱みを強みで補完し合えるか」です。 

また、強いチームの定義については本記事冒頭の「 1. チームで弱みを共有する必要性 」でご紹介します。 

 

本記事ではお互いの弱みを共有することで、より心理的安全性が高く、相互補完関係が強いチームを作る方法とそのポイントについてご紹介いたします。 

1. チームで弱みを共有する必要性 

なぜ強いチームには「弱みの共有」が必要なのでしょうか。 

NYタイムズ・ベストセラー作家ダニエル・コイルの『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』によると、強い組織の特徴には以下の3つがありました。 

・安全性の確立 (Build safety)  

・弱さの共有 (Share vulnerability)  

・存在意義の設定 (Establish purpose)

「弱さの共有」によって相互補完関係が生み出され、心理的安全性が高まりメンバーそれぞれのパフォーマンスが上がるだけでなく、弱みを補完するメンバーの強みも引き出すことが可能です。

弱みの共有がもたらす効果
 

一方で、弱みが共有できていないチームはどうなるのでしょうか。 

メンバーの強みを軸に業務分担ができているため、障害や遅延等がない場合はチームワークに問題は起きないでしょう。 

しかし、 

トラブルによる新タスクや、他メンバーのサポートタスクなどが発生した場合は問題が起こります。 

弱みの共有がなく、メンバーそれぞれが自身のタスクに依存しているためチーム全体として対応ができません。 

悩む人の画像

このようなチームワークは脆弱で、強いチームとは言えません。

強いチームに必要な相互補完関係を作るために重要なのは、メンバーそれぞれがお互いを助け合おうという意思を持つことです。

そのためにそれぞれの弱みを共有する必要があるのです。 

 

2. 弱みを共有する方法 

では実際に、チームで弱みを共有する方法をご紹介します。 

 

ペアワーク 

簡単にできる方法として、二人一組のペアを作りお互いの強み弱みを対話の中で見出し、 

事前に弱みとなる部分についてお互いがサポートしあう体制を作ります。 

株式会社ユーザベースでは、月に1回「強み弱み1on1」としてワークシートを用いて、

お互いの理解度や弱みとそれに対して自分ができる事、相手の素敵な点などの10個の項目を記入したうえで対話するワークに取り組んでいます。   

 

note 【リモートでも成長し続けるチームをつくる。 補完関係を深める「強み弱み1on1」】

https://note.com/jmagicpie/n/n552d70d72500

 

ワークの流れは4ステップで、それぞれのポイントを説明します。

ステップ1:ペア決め

リーダーやマネージャーが普段仕事で関わるメンバー同士で2人1組でペアにアサインする

誰をアサインするか考えることがチームマネジメントのやり方を考え直すきっかけになるかもしれません。

ステップ2:内省
 まずお互いに対する理解度・相手の強み弱みをワークシートへ記入する(所要時間:5〜8分) 

①端的に一言で箇条書きにして書く

②事前に遠慮の枕詞は不要と説明する

③他責ではなく自責で考える

ステップ3: 対話
 ワークシートをお互いに見せ合い、順番に自身の記入意図を伝え合う(所要時間:15〜20分)

① 補完関係を深めることを目的に対話する

② 対峙するのではなく、一つのワークシートを見ながら隣り合って話す

③ 相互理解にはまず前提認識を揃えることが重要

④ 相手の弱みを指摘することではなく、理解の伝達が目的

⑤ 「相手の強み」と「自分の弱み」の共有で締める

⑥ お互いのワークシートの項目を照らし合わせ、クロスでつなげて対話することで相互認識を深められる

ステップ4: 模索
 期間を決め、それまでにどこまでお互いの理解を伸ばすか、そのためには何が必要かを2人で決める(所要時間:5〜10分) 

①いつまでにどの段階まで理解度/自己開示度を伸ばしたいかを決める

②具体的な取り組みや活動を決める

 

フィードバックしている写真

 

弊社では上記で説明したペアワークという、二人一組でサポート体制を整えるワークを資料として配布しております。
メンバーがお互いの理解度を上げサポートし合える関係性を構築していくためにも、ぜひ以下のURLからダウンロードしご利用ください。

 

強み弱み相互補完ワーク

チームメンバーの強み、弱みを全員が把握し、お互いに助け合える関係性を構築することがチームワークで重要です。

メンバー理解を深めるための、強み弱み補完ワークをご紹介します。

以下の記事内容で理解するとともに、弊社が提供している強み弱み補完ワークのテンプレート資料を利用しメンバー理解のために活かしてください。
是非以下のURLからダウンロードしてご使用ください。

 

手順①他メンバーの強みと弱み、それらが発揮される場面を紙に記入する

②自分の得意なこと、苦手なこととそれらが発揮される場面を紙に記入する

③他メンバーからの紙を回収し、自分の記入した紙と同時に一人ずつ発表する

④聞いているメンバーは補完し合えそうな相手を探しながら、コメントしましょう。
(例:Aさんはパワポの資料作成が得意で、いつも見やすいよね。私はセンスがないから手伝って欲しいな など)

特にワークをオンラインで行う場合、発表者が発表しやすくなるように、聞いているメンバーはリアクションを忘れないようにしましょう。

(例:スタンプで反応する、頷く、「いいね~」と言う など)

 

「かわいー」でその人の弱みをありのまま受け入れるワーク 

最後にご紹介するのが、TEDxKobeで湯川先生が『「弱み」が最強のチームを作る』として紹介されたの3つのステップです。

Youtube  【Weakness, Essential for team building | Kana YUKAWA | TEDxKobe】

https://www.youtube.com/watch?v=IBrUxfKQdEA

①何人か集まって、自分の「弱み」を発表。 

②弱みを持った人に、「かわいー♪」と褒めてあげる! 

③そんな「弱み」にたいして自分にできることがないか、考える 

この方法の特徴はStep②の「かわいー♪」ではないでしょうか。

相手の弱みを克服させようとするのではなく、ありのままの弱みを受け入れることでチームの心理的安全性が高まります。  

実際に「かわいー♪」と発言しなくとも、「大丈夫だよ」「そう言うところも含めて〇〇さんだよね」とその人の弱みをありのまま受け入れるような発言であれば同様の効果が得られるでしょう。 

弊社は上記の[かわいー♪ワーク]のワーク資料を配布しております。
このワークで弱みを共有することのハードルを下げ、チームメンバーがお互いに補完し合える環境を作るためにも、ぜひ以下のURLからダウンロードしご利用ください。

 

また上記の方法以外にも相互フィードバックを行うことで上司部下間の関係性向上をはかることができます。相互フィードバックについてはこちらの記事をご覧ください。

 

3. 弱みを共有するときのポイント 

上記のワークを参考に弱みの共有を行う際、意識すべきポイントがあります。 

それは、ンバーが弱みを共有する前に、弱みを共有することでメンバーに不利益を被らない体制を作ることです。 

弱みを共有する際、誰しもが「自分の弱みが人事評価に影響するのではないか」「弱みを共有することで他のメンバーに仕事ができないやつと思われないだろうか 」と不安になりやすいはずです。 

 

そこで、弱みを共有する際にはメンバーに安心してもらえるように、事前に「メンバー全員がストレスなく働くために、お互いの弱みを強みで補完しあえるチームを作りたい」と伝えましょう。 

また、チーム全体が発言しやすい雰囲気作りのためにも、日ごろからチームの心理的安全性を高めることを意識したマネジメントが重要です。

 

どうすればチームに心理的安全性を高めることができるのか?という疑問を持った方はぜひこちらの記事をご一読ください。  

 

 4. まとめ 

本記事ではメンバーの弱みを共有することでチームの相互補完関係を強化する方法とポイントをご紹介しました。 

チームメンバーがお互いの弱みを把握しうることで、頼り合える関係性を作りましょう。

一度だけにとどまらず定期的に上記で紹介したワークや対話を行うことで、チームの心理的安全性を高め、チームワークを強化し続けていきましょう。 

 

 

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