「BtoB」、「BtoC」という言葉を耳にすることはよくありますよね。
- BtoBは「Business to Business」
- BtoCは「Business to Consumer」
であるということはご存じの方も多いかと思います。
しかし、これら2つは具体的かつ詳細な違いは意外と知らない方もいるのではないでしょうか?
これらの違いを正しく理解することで、所属している企業や組織で扱う商材やマーケティング手法を今よりさらに深く理解できるようになります。
今回はそんなBtoBとBtoCの違いについてまとめてみました。
1. BtoBとBtoCの違いの概要
まず初めに、簡単にBtoBとBtoCの違いについて見ていきましょう。
BtoBとBtoCの違いには以下のものがあります。
2. BtoBとは
BtoBの概要
BtoB(Business to Business)とは
企業間のビジネス取引を指す用語
です。
「B2B」と表記されることもあります。BtoBのビジネスでは、ある企業が別の企業に対して、サービスや商品を開発しそれを取引する関係があります。主な取引相手としては法人や組織があげられます。
例えば、商社のような海外で製造された製品を輸入し、それを他の企業や小売店に卸売りする取引やコンサルティング企業が他企業の経営やマーケティングのコンサルティングを行う取引などがBtoBのビジネスとして挙げられます。
BtoBの特徴
続いてBtoBの特徴を説明します。
BtoBの特徴には以下の5点があります。
企業間の取引
BtoBビジネスは、企業同士が製品やサービスを取引する形態です。顧客は他の企業や組織となります。
専門的なニーズ
BtoBビジネスでは、顧客の専門的なニーズや要件に対応する製品やサービスが提供されます。企業同士の取引なので、高度な技術や専門知識が求められる場合があります。
長期的な関係
BtoBビジネスは通常、長期的な関係を築くことを目指します。顧客との信頼関係やパートナーシップが重要となります。
大口取引
BtoBビジネスでは、一度の取引が大口の注文や契約になることが一般的です。顧客は大量の製品やサービスを需要する場合があります。
複雑な販売サイクル
BtoBビジネスは、一般的に複雑な販売サイクルを伴います。購買プロセスが長く、意思決定には複数のステークホルダーがかかわってくる場合があります。
3. BtoCとは
BtoCの概要
BtoC(Business to Consumer)とは
企業が一般消費者に対して直接製品やサービスを提供する取引を指す用語
です。
「B2C」と表記されることもあります。BtoCのビジネスでは、企業が消費者を顧客として取り扱い、一般の個人に向けて商品やサービスを販売します。主な取引相手は個人になります。
例えば、一般消費者向けに直接商品を提供するスーパーマーケットや百貨店などの小売業やレストランやカフェなどの飲食業界がBtoCのビジネスモデルとして挙げられます。
BtoCの特徴
続いて、BtoCの特徴を説明します。
BtoCの特徴としては以下の5点があげられます。
個人との取引
BtoCでは、企業が一般消費者を顧客として対象とします。製品やサービスが直接個人の消費者に提供されます。
大量の顧客
BtoCビジネスは多数の個別の顧客を対象とするため、大量生産や大量販売が行われます。個々の顧客へのマーケティングや販促活動が重要です。
競争の激しさ
BtoC市場では競争が激しい傾向があります。類似の製品やサービスが多数存在し、価格競争や差別化が求められます。
即時性と利便性
BtoCビジネスでは、顧客の利便性と即時性が重要です。製品やサービスの提供が迅速であり、購買体験や配送などのプロセスがスムーズであることが求められます。
個別対応とカスタマーサービス
BtoCビジネスでは、個々の顧客に対するパーソナライズされた対応と良質なカスタマーサービスが重要です。顧客満足度の向上がビジネスの成功につながります。
4. BtoBとBtoCの違い(詳細)
それぞれの特徴を理解した上で、BtoBとBtoCの違いを詳しく見ていきましょう。
BtoB企業の主な顧客は企業です。法人や組織を相手にサービスや製品を提供します。一方BtoCの場合、顧客は消費者です。個人の顧客を相手にします。この性質の違いからサービスの利用者、単価、検討期間、判断基準に明確な違いが生じます。
サービス(または商品)の利用者
BtoBの場合、サービスや商品の購入者と利用者は異なる場合が多いです。例えば、製造業では製品が直接一般の消費者にわたることは少なく、卸売業者の仲介を経て、メーカーなどに送られそれが使用された製品が一般の消費者にわたるため、製造業はBtoBに分類されます。
つまり、製造業にとって製品の購入者とそれの実際の利用者は異なる場合があるということです。
一方、BtoCの場合、顧客は一般消費者のため、商品の購入者と利用者は同一である場合が多いです。例えば、レストランやカフェなどの飲食業界は一般消費者を顧客としているので、BtoCに分類されます。
レストランで商品を注文し、購入する人とそれを実際に食べる人は同じです。つまり、BtoCの場合、購入者と利用者は同じであるとわかります。
単価
BtoBの場合、顧客は資本の大きい企業です。そのため商品単価も大きくなります。また、継続的な契約を視野にしている場合が多く、少数の顧客に対し継続的かつ単価の高い取引を行っています。
一方、BtoCの場合は一般消費者が顧客のため、商品の単価の一つひとつは低いことが多いです。そのため、BtoBに比べ顧客の数は多く、商品の数も多いです。顧客の数と商品数の多さによって利益を出すのが基本戦略です。
検討期間
BtoBは単価の高い商品を扱うことが多いです。かつ、継続的な取引を視野に入れている場合が多いので、その購入を検討する場合、その検討期間は長期的なものになります。
また、BtoBの場合、購入の意思決定者は複数である場合があります。担当者が複数いる場合も意思決定に時間がかかるため、検討期間は長くなります。
一方、BtoCは単価が安く、かつ意思決定者も個人である場合が多いため、検討期間は短期になる傾向があります。
判断基準
BtoBにおいて商品の購入の意思決定において重要となる要素は費用対効果です。どのくらいの利益を会社にもたらすことができるのかそういった要素が重視される傾向があります。
1回の取引の単価が高いため、1回の取引の重要度が高いです。そのため、判断基準がこのようになります。
一方、BtoCでは、その商品の購入を決定する判断基準になるのは個人の趣向であることが多いです。短期かつ意思決定者が個人であるため、感情的な要素が決定の決め手になる場合が多い傾向にあります。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に重要な3点をまとめます。
BtoBの顧客は企業
BtoCの顧客は一般消費者
違いは利用者、単価、検討期間、判断基準にある
BtoBとBtoCの違いを理解することで、自分の商品への理解を深めることにつながります。
その理解を深め、さらなる企業の飛躍に役立ててください。
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