現代社会において、心身の健康を保ち高いパフォーマンスを維持し続けるために「レジリエンス」は重要視されています。
むしろ、レジリエンス無くして、この混沌とした社会を生き抜くことはできません。
本記事ではレジリエンスの高め方を紹介するとともに、高めることによって得られるメリットやリーダーに必要なレジリエンスについて解説します。
また、レジリエンスの基礎知識や構成する要素も合わせて説明しますので、ぜひ最後までご覧下さい。
1. レジリエンスを高めるには?
レジリエンスを高めるには、個人の努力と組織のバックアップ、両方とも必要でしょう。
個人としては、徹底した自己分析とメンタルトレーニングを行い、強靭なマインドセットを獲得する必要があります。
知識や考え方だけでなく、
- 成功体験を積み重ねること
- 困難に挑戦し続ける姿勢
など、前向きで積極的な行動も重要でしょう。
組織としてはそういった挑戦を受け入れる土壌作りと、メンタルトレーニングや知識をアップデートするための研修制度作りなどが大切です。
レジリエンスは先天的な特性ではなく、後天的に鍛えることができます。個人としても組織としてもその点を念頭に置いて、レジリエンスを高める努力をしましょう。
また、レジリエンスに対する基礎的な知識や構成要素を的確に理解していないと、成長を効果的にすることができません。
これから解説するレジリエンスに関する知識をしっかりと理解し、レジリエンスを高めるための基礎を作りましょう。
2. レジリエンスとは?
レジリエンス(resilience)とは「精神的回復力」と訳されることが多く、困難や逆境にぶつかっても乗り越えられる力を指します。
全米心理学会ではレジリエンスを
「ストレスに直面した時に適切に対応する能力」
「困難な経験から立ち上がること」
と定義しています。
現代社会は多くのストレスにさらされています。ストレスを全く感じずに生きられるのが理想的ですが、ストレスとどう向き合うか・どう対処するか、といった力が求められていることは事実です。
つまり、現代に生きる全てのビジネスパーソンに求められる力であり、レジリエンス無くして現代社会を生き残れないともいえます。
レジリエンスは先天的に持ち合わせている部分と、後天的にトレーニングによって鍛えられる部分があります。
その具体的な鍛え方に関しては後述しましょう。
3. レジリエンスが求められる背景
レジリエンスという言葉はVUCA時代と呼ばれる現代社会において、特に耳にするようになりました。
VUCAとは変化に富んでいて予測がつかない様を表した言葉であり、現代社会はまさに時代や流行の変化が早くあらゆる垣根を超えた混沌とした様相を呈しています。
労働環境の変化や扱う情報の量やスピードも大きくなっており、自然とあらゆるストレスにさらされてしまっています。
そんな時代の中、ストレスを感じないことはほぼ不可能であり、いかにしなやかにストレスを受け止めて受け流していくか、に注目が集まっているのです。
また、組織としてもウェルビーイングな健康経営を求められていることも無視できません。社員の心身の健康に気を配れない企業はイメージが悪く、業績の悪化、人材の流出に繋がります。
個人としてたくましく生きていくためにも、組織の健全性を維持するためにも現代社会においてレジリエンスは重要視されているのです。
4. 6つのレジリエンス・コンピテンシー
レジリエンスとは、前章で説明したように抽象的な概念です。
可視化したり、数値化したりできるものではありません。
そこで、レジリエンス研究の第一人者である米国ペンシルバニア大学のカレン・ライビッチ博士はレジリエンスを構成する要素として6つのコンピテンシー(優れた成果を出す人の能力・特性)を定義づけました。
つまり、以下に紹介する6つの特性を持っている人がレジリエンスが高い人であるといえます。
また、それらの要素を意識的に鍛えることでレジリエンスを高められる、ということです。
1つずつ解説していきましょう。
自己認識
自己認識とは、自分自身のあらゆる面に対して客観的に認識をする能力のことです。
自身の感情、考え方の癖、大切にしている価値観や長所・短所など様々です。
メタ認知能力、とも言われており、自分自身の状態を的確に捉えることができる力です。
自制心
あらゆる状況、局面においても自分を制御できるセルフコントロール力です。
目的や目標に対して結果を出せるように、自分自身の感情や行動、マインドセットなどを制御し柔軟に変化させられる力ともいえます。
また、怒りだけでなく、悲しみや落胆といった感情をもコントロールすることが求められます。
精神的柔軟性
困難に陥ったとき、トラブルに見舞われたときに、慌てたり焦ったりすることなく、物事を多面的にとらえて対処できる能力です。
自制心と似た部分がありますが、精神的柔軟性とは、感情をコントロールする力というよりは、物事の本質を見極める力といった方が適切です。
独善的な考え方にこだわったり、自身のプライドを優先したりするのではなく、本質をとらえた柔軟な精神性が必要です。
現実的楽観性
レジリエンスの高い人は楽観性も高いとされています。
ただし、行動をともなわない怠惰な姿勢ではなく「必ず未来を良くできる」という確信のもと、アグレッシブに行動をし続ける楽観性です。
現状を的確にとらえて、希望をもって前に進めるかどうかがポイントです。
自己効力感
現状や未来に対する楽観性と同時に、自分自身の能力を心底信じられる力も大切です。
自己効力感とは「自分なら必ずできる」という絶対的な自信のことです。
キャラクターストレングスとも呼ばれ、困難に立ち向かって行動を起こすために必要な力です。
人とのつながり
レジリエンスの高い人は自身の能力が高いだけでなく、周りの人と協力できる力もあります。
他者と信頼関係を築くことができ、自分自身が苦しい時に周りに頼ることができます。
困難やストレスを自分1人で抱え込まずに周りの人に相談できることは、ある意味では強さとも言えます。
5. 精神分析学によるレジリエンスの3因子
前章の6つのレジリエンス・コンピテンシーはカレン・ライビッチ博士による定義づけです。そことはまた別の観点で、一般的な精神分析学の見地から言及されるレジリエンスの考え方もあります。
「レジリエンスの3因子」と呼ばれ、レジリエンスの高い人の持つ特徴を3つの因子から言及しました。
新奇性追求
新奇性とは、新しいことに対する興味や関心を指す言葉です。
自分の知っていることだけでなく、あらゆる新しいことに興味をもち、積極的にインプットしていく力です。
新奇性を追及する意志が強いと、何かにチャレンジする前向きな気持ちも強くなります。
これまでの常識や世間一般的な考え方にとらわれずに、積極的に、かつ楽しんで行動を起こせるようになるので、自ずとレジリエンスも高い人物になれるのです。
感情調整
6つのレジリエンス・コンピテンシーでも言及した「自制心」「精神的柔軟性」とも通づる要素です。嫌なことや不快なことがあった時に起こるマイナスな感情の起伏をコントロールする力です。
大切なのは感情を「調整」する力であること。
レジリエンスの高い人は、何も感じないのではなく、感情の「調整」、つまりコントロールが巧みであるということです。
1つの感情にとどまることは不自然であり不健康な行いです。感情をコントロールして、ストレスを上手に逃していきましょう。
肯定的な未来志向
こちらも先程の「現実的楽観性」や「自己効力感」に近いものがあります。
自分自身のポジティブな未来を想像して、その実現のために行動を起こす力です。ただ単に楽観的なのではなく、具体的な夢や目標、上昇志向などをベースにしている点がポイントです。
レジリエンスの高い人は、行動力が高い人とも言い換えることができます。
大きな壁や強いストレスに立ち向かって、行動をし続けられるポジティブなエネルギーが必要です。
6. レジリエンスを高める具体的な方法:個人編
では、レジリエンスを高める具体的な方法について解説しましょう。
これまで紹介した、レジリエンスが高い人の特性や能力は以下の方法によって伸ばすことができます。
まずは個人でレジリエンスを高める方法から解説します。
ビジョンや目標を明確に設定する
レジリエンスの高さは行動力の高さであると前章でもお伝えしました。
行動力をあげるには、目標が必要です。
自分の得たいもの、知りたいもの、叶えたい夢や目標などを明確に持ち、それに向かって突き進むことで行動力は高まります。漠然と想像するだけでなく、紙に書いて、はっきりと言語化することが必要です。
ビジョンや目標を明確に設定できれば、あらゆる物事に対して主体性を持って取り組むことができ、レジリエンスを高めることができるでしょう。
徹底した自己分析をする
レジリエンスの高い人は自己認識が的確にできており、自身に対するメタ認知力が高いです。
自分を客観視するためには、徹底した自己分析を行うことが必要です。自己分析の方法としては、集中できる空間で、自分に対して質問を投げかけ、紙に書いていくのがおすすめです。
自分の長所・短所、大切にしている価値観や恥ずかしい過去、などあらゆる側面から自分を分析します。
自己分析をするための書籍も多数販売されていますので、それらを参考にするのも良いでしょう。
その自己分析の過程で、困難から回復した経験や極度のストレスから脱却したきっかけなどを思い返してみることもレジリエンスを高めるには効果的です。
過去の自分や今の自分を認めることで、自分は価値がある存在だと信じることができ、強くたくましく生きることができるでしょう。
メンタルトレーニング講習を受ける
今現在、多くのメンタルトレーニングの講習があらゆる場所で開かれています。そういった講習に参加したりしてメンタルを鍛えることも1つの方法です。
ストレスに対処する考え方をケーススタディ的に学んだり、演劇的な手法を使うことで精神的に負荷がかかった状態を擬似体験して対処法を学習したりと様々です。
また、最近はアンガーマネジメントという怒りをコントロールするマインドセットも注目を集めています。
アンガーマネジメントの講習や関連書籍を読むことで、怒りやストレスと向き合う具体的な方法を知ることができるでしょう。メンタルはフィジカルと同様にトレーニングによって鍛えることができます。
レジリエンスを高めるために講習を受けることも検討しましょう。
成功体験を積み重ねる
レジリエンスの高い人は、自信に満ち溢れています。そして自信を作るのは「成功体験」です。
成功体験を日々積み重ねることによってレジリエンスを高めることができます。
最初に紹介した、夢や目標を叶えることももちろん大切です。
しかしそれと同時に大切なことは、日々の小さな成功体験を積み重ねることです。毎日やるべきことをやれているか、今日終わらせると決めた仕事を終わらせられているか。
そういった、自分との約束を日々守り続けることで自信が養われていきます。
まずは「小さな目標」を「1つだけ」で構いません。
それを成功させることからはじめてみましょう。
ABCDE理論を実践する
ストレスに対処して感情をコントロールする方法としてABCDE理論というものがあります。
ABCDE理論とは1955年アルバート・エリスが提唱した心理療法であり、自身の思考パターンの癖に気づき、コントロールする術を学べる考え方です。
ABCDEとは
- [Activating Event] 状況・事実
- [Belief] 考え方・ものの見方・価値観
- [Consequence] 結果・感情や行動・反応
- [Dispute] Bに対する反論・Bへの疑問
- [Effect] Dによる効果
の頭文字をとっています。
つまり、事実(A)に対する捉え方(B)によって、感情や行動(C)が変わるということを客観視して、Bを振り返り(D)、その結果を検証する(E)ということです。
目の前で起きている事実は自分の捉え方や考え方次第でいかようにも変わります。
今まで否定的な考え方をしていたものから肯定的な考え方に変えていこうとする試みがABCDE理論です。
大きな壁にぶつかったり、強いストレスを感じてしまったりしたときは、ABCDE理論を使って客観的にその状況を分析しましょう。
それを何度も繰り返すことで、自分の思考が前向きになるように癖づけることができ、レジリエンスの高い人になれることでしょう。
7. レジリエンスを高める具体的な方法:組織編
続いて、個人ではなく組織としてレジリエンスを高める具体的な方法を解説します。
働くメンバーが総じてレジリエンスの高い人材でいるために、組織単位ではどういった取り組みができるでしょうか。
心理的安全性を確保する
レジリエンスを高めるためには、挑戦と失敗を繰り返しながらも、成功を重ねていくことが大事であると前章で説明しました。
- 失敗をしたらすぐに怒られる
- 少しのミスも許さない
そういった雰囲気の組織では、健全な精神が育たないでしょう。
誰しも気兼ねなく自分の発言ができ自然体でいられる、心理的に安全性が確保された空気作りが必要です。
そのためには、メンバー間でのコミュニケーションを活発にすることが肝要でしょう。雑談が増えることでお互いの人間性を理解でき心を許せるようになってきます。
あらゆる人たちが安心して過ごすことができる職場環境を作りましょう。
心理的安全性については別途ご紹介してますので、こちらもぜひご一読ください。
研修・ワークショップを開く
個人で講習を受けたり書籍で学んだりすることももちろん大切ですが、組織主導で研修やワークショップを開き、メンバーに受けてもらうことも効果的です。
レジリエンスを高めるための代表的な研修として「SPARKレジリエンス」というものがあります。
2009年、イーストロンドン大学のイローナ・ボニウェル教授らにより開発された研修方法であり、
- S(ストレス) - 状況の明白な事実は何か?
- P(捉え方)- 起こっていることをどう解釈しているか?
- A(感情)- どのように感じているか?
- R (反応) - 何をしたか?
- K(知識)- 行動の結果は何か?
といったことを振り返ることでストレス耐性をつけていきます。
前章で説明したABCDE理論と近しい考え方であり、この方法を実践することで自己肯定感の向上、抑うつの低減に影響があることが科学的にも認められています。
SPARKレジリエンスを全社員を対象に行うこともおすすめですし、アンガーマネジメントの研修やメンタルヘルスの講習などを開くことも良いでしょう。
独自性のある組織風土にする
組織に独自性があると、メンバーの発想や物事のとらえ方に柔軟性が生まれてレジリエンスが高まります。
凝り固まった価値観や古い慣習を元にした考え方などがはびこった組織では、ストレスが溜まっていくことは想像できるかと思います。
自分たちの組織にしか成し得ないようなビジョンを掲げ、メンバーがいきいきするような組織風土を形成しましょう。
すでにベテランが多くいて、なかなか風土を変えられない場合は人事異動により風通しをよくすることも大切です。
空気や水と同じように、人も同じ場所で同じ環境の中にいると鮮度が落ちてきます。
独自性の高いフレッシュな組織を目指しましょう。
メンタルヘルスケアを行う
レジリエンスを高める方策と同時に、メンタルヘルスのケアをすることも忘れないようにしましょう。
ただ、レジリエンスを高めろ・強くなれ、というだけではなく、きちんと救済の場も用意しておきましょう。
カウンセリングルームや相談窓口などを設置し、悩みやストレスを抱えた人が誰しも訪れることができるようにしましょう。そういった救いの場があるだけで、メンバーはまた挑戦をすることができますし、それによって強くなることもできます。
組織として、メンタルヘルスに関しても最大限のサポートをしてあげましょう。
8. レジリエンスを高めることのメリット:個人編
レジリエンスを高める方法は理解できたかと思います。
そのような方法でレジリエンスを高めることでどのような効果・メリットがあるのでしょうか。
それらも個人として・組織として、両方の観点から解説します。
ストレスと上手に付き合える
レジリエンスを高めると、ストレスに対する耐性がつくだけでなく、ストレスを味方につけることができます。
レジリエンスの高い人はストレスを受けてもすぐに回復して行動にうつすことができます。
ストレスを単に邪魔なものとしてとらえるのではなく、自分の成長のためのエネルギーとして使えるのです。
そのメンタリティを手に入れることができると、あらゆる事柄が自分にとってプラスの影響を与えてくれるので、指数関数的に成長をすることができます。
変化に対応できる
変化する、ということは大きなストレスになります。
人間はとかく安定を求める生き物であり、環境の変化、価値観の変化、周囲の人々の変化に対して敏感に反応し、ストレスに繋がってしまいます。
ただ、現代社会は常に変化を求められる混沌とした社会であり、あらゆる変化に対していちいちストレスを感じていると身も心も壊れてしまいます。
レジリエンスを高めることにより、変化に対して強くしなやかに対応できるようになり、時代を乗り越える力を手に入れられることでしょう。
目標達成能力がつく
レジリエンスを高めると、目標達成への速度や推進力も向上します。
レジリエンスが高い人はストレスを感じてもすぐに軌道修正でき、ベストな状態に自分を持っていくことができます。
目標に向かって行動し続けることができ、レジリエンスが低い人に比べて、圧倒的に目標達成の速度とクオリティに差が出てきます。
目標を達成するには行動をし続けられるかどうかがカギとなっており、行動力はレジリエンスの高さから起因しているのです。
9. レジリエンスを高めることのメリット:組織編
続いて、レジリエンスを高めることで組織が得られるメリットを紹介しましょう。
離職率を下げられる
レジリエンスが高いメンバーが増えると、ストレス耐性が高まり、組織に生き生きとした空気が生まれます。
メンバー同士が有機的に関わりあい、社員満足度の高い職場を作ることができます。そうなると、自ずと離職率も低下し、優秀なメンバーが定着する土壌を作ることができます。
現代社会の問題の1つとして、離職率が高く、経験豊かで優秀な社員が育ちづらいということがあります。
レジリエンスを高めることで、こういった問題にも対処することができるでしょう。
企業価値が向上する
レジリエンスが高まることで、キャパシティが広がり、あらゆる価値観に対して寛容な精神を育むことができます。
そういった精神を持ったメンバーが増えることで、組織全体にもダイバーシティが生まれ、あらゆる価値観を持った人たちが集まりやすい場所となります。
社員・従業員のことを考えている組織であるとアピールすることができ、企業のブランド戦略やアピールにもなります。
変化に強い組織にできる
個人のメリットでも紹介しましたが、現代社会は変化に富んだ時代であり、その変化にいかに対応するかが大切な要素となっています。
レジリエンスの高い組織の場合は、あらゆる変化に対して柔軟に対応でき、それを楽しみながら乗り越えていけることでしょう。
組織としてレジリエンスを高めることは現状の組織強化するだけでなく、組織の将来的なリスクを低減する効果もあるのです。
10. リーダーに求められるレジリエンスとは?
最後に、リーダーやマネージャーに求められるレジリエンスの要素や考え方について解説します。
組織を牽引する立場の人間はどういった特性が必要なのか、また、どういった考え方で組織やメンバーと向き合うべきなのかを紹介しましょう。
断固たる目的達成力
リーダーには乗り越えるべき壁がとても多いです。
また、あらゆることに責任があり、リーダーの舵取り次第では組織は崩壊してしまいます。
組織やメンバーを守るためにも、自分も組織も成長させていくためにも強い決意をもった目標達成力が必要です。
たとえストレスにさらされたとしても歩みを止めずに突き進み続けるレジリエンスがリーダーには必要なのです。
対人関係によるストレスの耐性
リーダーは関わる人の数も多ければ、配慮をしなければならない人も多いことでしょう。
また、中間管理職ともなると部下や後輩に気をもむだけでなく、上司や役員にも気を使わなけばなりません。
リーダーは対人関係によるストレスに常にさらされていると言って良いでしょう。
そういったストレスに打ち勝つレジリエンスはリーダーにとっては必須の特性といえます。
プレッシャーに打ち勝つ力
リーダーは多くのストレスを受けるとともに、大きなプレッシャーに日々さらされています。組織に対する責任を常に抱え、高い業績を保ち続ける責務があります。
プレッシャーをなくすのではなく、プレッシャーを原動力にして進み続ける強さが必要です。
行動を伴った楽観性と、明確なビジョンをもって組織を引っ張りましょう。
組織全体のレジリエンス管理
リーダーは自分自身のレジリエンス管理だけでなく、部下を含めた組織全体のレジリエンス管理も視野に入れておかないといけません。
前章で紹介した、レジリエンスを高める具体的な方法を組織として積極的に施策し、組織全体のレジリエンス向上に努めましょう。
また、リーダーのレジリエンスの高さは部下にも影響します。
自分自身が常に高いレジリエンスをキープすることで、自然と部下にもその影響が生まれ、結果としてレジリエンスの高い組織を作ることができるでしょう。
11. まとめ
レジリエンスは現代社会を生き抜くために必須な要素です。
個人としても組織としても、レジリエンスの向上は恒久的にメリットがある素晴らしい取り組みです。
こちらで紹介したレジリエンスの高め方を参考にしながら、ストレスに強い人間・組織を育てましょう。
また、こちらのコラムではリーダーやマネージャー向けに役立つ知識を日々発信しております。
知識をアップデートするためにも、レジリエンスを高めるためにもぜひともチェックしてみてください。
弊社のチームマネジメントツールについて
- チームメンバーの心身状態が見えていますか?
- 目標達成に向けたメンバーマネジメントができていますか?
こんな課題を解決したく弊社はチームマネジメントツール【StarTeam】を開発しました。
チームワークを見える化し、チームリーダーのマネジメント課題解決をサポートします!
Starteamは
- チームやメンバーの状態の可視化
- 状態に応じた改善アクションの提供
- 改善サイクルの自走化
ができるサービスとなっております。
目標達成に向けたメンバーマネジメントにより
- 離職率が約30%→約15%への改善
- 残業時間が約1/3への改善
につながった実績が出ている企業様もございます。
ぜひ以下のバナーをクリックし詳細をご覧ください。