バーナードの組織の3要素とは?ポイントをわかりやすく紹介

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バーナードの組織の3要素とは?ポイントをわかりやすく紹介

2023年5月2日

組織が機能するためには、欠けてはならない3つの要素が存在します。 

それはアメリカ人経済学者でもあり、自身も経営者であったチェスター・バーナード(Chester Irving Barnard)が提唱した「組織の3要素」です。

それらを正しく理解し、再度意識することによって組織を機能・存続させていくことができます。

本記事では「組織の3要素とは」という疑問から、それらをどのように強化していくかなど、日常生活などの例を用いながら幅広く解説していきます。

1. 組織の3要素とは

バーナードの提唱した組織の3要素とは、「共通目的」、「コミュニケーション」、「貢献意欲」の3つです。

バーナードはそれらを以下のように定義しています。

 

共通目的

1つ目の「共通目的」とは組織全体が同じ目的をもって何かに取り組むことを指します。

企業における共通目的とは「経営ビジョン」や「企業理念」などが挙げられます。 共通目的の欠落というのは時に企業においても見ることができます。

大きな企業のように1つの大きな仕事を役割分担して行っている場合、末端の社員に仕事を行う意義が伝わらず、目の前の仕事をただこなしているという状況をもたらします。

 

その結果、一体感や組織の一員であるという自覚が育たず、組織全体のレベルが低下してしまいます。 

不測の事態や移り変わる状況への対応などの初動が遅れ、キャッチアップすることが困難になってしまったり組織全体が保守的になり停滞してしまうこともあります。 

 

停滞した組織の中で、本来の共通目的を忘れ、個人が自分ためだけの目的を持ち、集まったものはもはや組織とは呼べません。 

そもそもバーナードは組織と集団の違いとは「共通の目的を持ったうえで集まっているかどうか」であると提唱しています。 つまり、組織が組織として存在している理由が「共通目的」を持っているということなのです。

協力関係の図

 

コミュニケーション 

2つ目は「コミュニケーション」です。 

組織が機能するためには情報共有が不可欠です。

コミュニケーションをとることで情報共有を行い、物事を進めていきます。コミュニケーションがうまく取れなければ、組織の運営自体が大変非効率になります。それでは、いくら共通目的を持っていたとしても何も達成できません。 

 

現代社会は情報や状況の変化が激しいです 

何かしらの分野において影響力のある組織というのはそういった変化に対応するため、常に情報共有を行っています。 

また、個人レベルでも、職場の上司や部下とのコミュニケーションをとれなければその組織に残りたい、共に働きたいという気持ちが薄れてしまいます。

 

コミュニケーションが円滑でない場合、情報共有が行われず組織自体がそのフィールドにおいて、ついていけず、停滞してしまいます。

そして、情報だけでなく大切な人材の流失にもつながってしまう可能性があるのです。 つまり、組織が機能存続していくためにはコミュニケーションが不可欠であるといえます。

 

貢献意欲(協同意欲)

3つ目の「貢献意欲」とはメンバーが組織に対して貢献したいと思う意欲のことです。

自分のチームや同僚などと働きたいというモチベーションも該当するため、「協同意欲」とも言われることもあります。

組織を強固にし、高い成果を上げるために、この要素が重要な役割を果たします。 

 

繰り返しになりますが、組織とは「共通目的」を持った個人の集まりです。 

あくまでも個人なのです。 

個人の努力と組織の目標が同じ方向を向いているからこそ、大きな目標を達成できる力となります。

つまり、個人が努力し貢献しやすい環境を用意することが重要になってくるというわけです。

 

たかが一人、されど一人です。

一人ひとりの貢献意欲を高めていくことで組織はより高みへと登っていくことができます。 組織の一人ひとりが組織に貢献したいと思う状態を保つことも組織を強固にすることには欠かせないことなのです。

貢献意欲が高い女性

 

2. 組織存続に必要な2条件

組織が機能することにおいてバーナードは先ほど説明した3要素を提唱しています。

バーナードはこれら3要素に加え、組織が存続していくために必要な2つの条件も提唱しています。

それは「内部均衡」「外部均衡」です。

 

内部均衡 

内部均衡とは組織内部で実際の貢献度以上にメンバーにリターンがあると考えている状態です。

かみ砕いて言えば、組織がメンバーの努力や貢献をしっかり認め、それに相当するリターンを与えてくれるという認識ができているということです。

内部均衡は、先ほどの3要素、特に「貢献意欲」に通ずる部分があります。 

 

自分の貢献度の相当するリターンが帰ってくることで、組織が自分を必要としている感覚を得ることができます。

この感覚が育つことで、帰属意識が生まれ、組織とその一員がお互いに必要とし合う状態を作り上げることができます。 それによってメンバーが組織から離脱しにくくなります。

 

人間関係においても片方だけが相手を必要としている場合、その関係性は長続きしませんある程度長続きしたとしても、それは終わりを前提とした関係性となってしまいます。 

それは組織でも同じです。 内部の人から必要とされなくなってしまったら組織は存続することができません。

 

外部均衡 

外部均衡とは、組織の立てる目標や市場にとって有益である、もしくは市場に与える価値が、組織が投資したものを上回っている状態を指します。 

もちろんですが、市場において需要がないものは長続きしません。 

 

例えば、新商品がスーパーで売り出されたとしても、それが誰も買わないものであったら、需要がないその商品はすぐにスーパーの売り場から姿を消してしまうでしょう。 

売り場の担当者がどんなにその商品を押していても、需要がない、もしくは作れなければその商品は姿を消すのです 

しかし、よく売れる商品は売り場に残り続けます。なぜならスーパーに訪れる買い物客がその商品を必要としているからです。 

組織も同じです。市場から必要とされていれば、その需要にこたえるために組織は存続します。

 

つまり、組織は組織の内部と組織の外部、両方から支えられることで存続することができます。  3要素がそろっていれば組織はある程度機能します。

しかし、長く売り場に残り続けるために、組織は内部からも外部からも必要とされる状態を作り出す必要があるのです。 

 

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3. 組織の3要素を強化するには

これらの3要素が組織において重要であるということは理解できたと思います。

次はこの3要素を組織を運営していく中で強化していくためのポイントを紹介していきたいと思います。 

 

共通目的を設定 

 具体的な目標を立てる 

共通目的には具体的なものを設定するのが好ましいです。次にとるべきアクションが明確になり、進歩状況も確認しやすくなります。

進歩状況が確認しやすくなると、「確実に前進している」という感覚を得やすくなります。

「確実に前進している」という感覚は同じ目標を持つうえで、大きな支えとなり、組織全体に一体感をもたらしてくれます。 

 

個人の目標と連動させる 

組織全体としてその目標を立てるだけでなく、組織に所属している個人が組織の「共通目的」を理解し、それを個人目標に取り入れていくことが必要です。 

個人は組織の一員でもあります。 

個人目標を立てる際も、背景に「共通目的」を設定できるようになると、組織として向かう方向にずれが生まれず、「共通目的」がより強固なものになります。 

 

コミュニケーションの円滑化

社員同士の交流の場を設ける 

コミュニケーションを円滑にするには誰もがためらわず発言できる雰囲気を作り出す必要があります。

しかし、お互いをよく知らないままでは、「ためらわず発言する」ということができません。

それを解決するために、まずはお互いのことを理解する場を設けましょう。

メンバー同士もそうですが、年齢や社歴、階級の異なる社員との交流の場を設けることでためらいなくコミュニケーションをとることができる環境作りをしやすくなります。 

ラフなコミュニケーションを交わす社員

 

社内SNSの活性化 

現在、社内報などを社内SNSで発信している組織も少なくありません。 SNSは場所、時間に関係なく情報を発信、共有をすることができます。 

もちろん、四六時中連絡に追われる必要はありません。社内SNSを活用して迅速に情報共有が行える環境を整えましょう。

また、組織の規模が大きくなればなるほど社員同士の面識は薄くなっていきます。

そういった場合は社内SNSにて社内報を定期的に発信し、他部署や他支店の情報を発信していくことでも、コミュニケーションがとりやすくなります。 

 

貢献意欲を育てる 

人事評価制度の見直しを行う 

組織の一員にとって、自らの努力が正しく評価されていることはかなり重要なモチベーションです。

組織においてこのような評価というのは人事評価という形で可視化されがちです。

しかし、その人事評価制度が正しく貢献度を測れないものだとしたら、社員のモチベーションが下がってしまいます。

モチベーションが低い状態では貢献意欲は育ちません。まずは、評価制度を見直し、貢献意欲を育てる土台を強固なものにしてください。

 

個人を大切にする 

組織の一員だとしても、個人であることに変わりはありません。そのことを忘れずに、個人の生活も守っていくことを忘れないようにしましょう。

チームメンバーのプライベートに必要以上に干渉せず、かつライフワークバランスを考慮し仕事をアサインするなど、そういった個人を尊重する姿勢をしっかりと見せておけば、社員の中で「大切にされている」という感覚が芽生えるようになります。

そういった感覚は帰属意識につながっていき、貢献意欲になっていきます。

メンバーに対し「あなたは組織の歯車ではなく、大切な仲間である」と見える形で伝えましょう。 たとえ心の中で思っていたとしても、そういったものは意外と伝わっていないことが多いです。

しっかりと見える形で伝えることが大切です。

 

4. まとめ 

組織の3要素はどれも当たり前なことのように思えるかもしれません。 

しかし、そのどれもが組織をより強固に存続させていくには軽視してはならない要素なのです。 

最後に本記事の内容を以下にまとめました。

組織の3要素とは、チェスター・バーナード(Chester Irving Barnard)が提唱した以下の3つを指します。

  • 共通目的
  • コミュニケーション
  • 貢献意欲(協同意欲)

また、組織存続に必要な2条件として、

  • 内部均衡
  • 外部均衡

があります。

組織の3要素を強化するポイントとして、以下の3つを意識すると良いでしょう。

  • 共通目的を設定
  • コミュニケーションの円滑化
  • 貢献意欲を育てる

 

もしあるとしたら、そこは組織の弱点となってしまうかもしれません。

ぜひ、本記事の内容を参考にして、新たな施策を打ってみてください。

「共通目的」を持ち、「コミュニケーション」を十分に取りながら、「貢献意欲」を育てていきましょう。

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